描き初め、じゃなくて、今日は今年二回目の美術予備校。
受験生でにぎわってます。
いや、「にぎわってます」というような、浮かれた雰囲気はない。
と言いたいとこですが、なんか、若者が集まって、楽しそうな気もします。
いやいや、やっぱり楽しくはないでしょうな。
楽しいか楽しくないかよくわからん受験生たちと肩を並べて、ヴァン・ダイクの模写。
もう半年以上かかってます。
「これを模写したいんですが」と言ったとき、先生は、「う〜ん・・」とうなった。
「かなり時間がかかりますよ」
かかってます。
しかし、こっちは受験生じゃない。
期限もなければ点数もつかない。
気楽なような、張合いがないような。
まあ、古典的描き方を、いろいろみっちり教えてもらって、充実である。
この絵を、天才ヴァン・ダイクは、弟子たちを使って、チャッチャッチャ〜と仕上げたんでしょうな。
天才でもなく弟子もない私は、先生の指導のもと、チビチビと描いてます。
ぼつぼつ仕上げの段階に差し掛かったようです。
先生曰く。
「ボクなんか、このあたりになると、両手に筆を持ってしゃかりきになるんですが、若草さんは、締め切りがあるわけじゃなし、まああわてずじっくり描いて下さい」
先週は、手を描くのにじっくり3時間。
今日は、顔で3時間。
入試が終わるまでには仕上がるんじゃないでしょうか。