若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

オレ

朝日新聞スポーツ欄「09年回顧」

瀬川亮介記者は、ベルリンの国際陸上大会で、ジャマイカのボルト選手が100mと200mの世界新記録を出した瞬間を目撃した。

「『歴史に刻まれる場面に立ち会った』という事実はそれだけで宝物になる」

わかります。
私も、きのう、65型テレビが売れた瞬間に立ち会ったから、酒瀬川記者の高揚した気持ちはよくわかる。

酒瀬川記者は、ボルトは、もはや「超人的」というより「超人」そのものだという。

すごいような気もするし、「超人的」でも「超人そのもの」でも、どっちでも似たようなものという気もする。

ボルト選手のライバル、アメリカの、タイソン・ゲイ選手の、レース後のコメントが印象に残ったそうだ。

「人間がこんなに速く走れることがわかった。残念ながらオレじゃなかったが」

タイソン・ゲイ選手は、「オレ」と言ったのか。

「残念ながら、私ではありませんでしたが」
「残念ながら、ボクじゃなかったですが」
「残念ながら、ワシじゃなかったがね、ワッハッハ」
「残念ながら、ミーじゃなかったざんす。シェー!」

様々な可能性の中から、「オレ」を選んだ理由を知りたい。

酒瀬川記者は、イチロー選手の9年連続200安打の大リーグ記録達成も取り上げている。
100年以上も破られなかった記録だそうです。

ボルト選手の記録が、100年以上破られないと、いつまでもボルト選手が「超人」としてたたえられ続けるのであろうか。

忘れ去られる恐れがあると思う。
1000年以上破られないと、完全に忘れ去られますよ。

「超人的記録」が、「どうでもいい記録」になってしまう。

とはいえ、次々に、カンタンに、あっさりと破られても、ボルト選手は忘れられるだろう。

「歴史に刻まれる」のは難しい。

きのうの夕方、デパートの食料品売り場に行った。
大変混雑してた。

スーパーやデパートの食料品売り場に、野菜や果物や魚や肉などが一杯並んでいて、客で賑わっているのを見ると、なんだか豊かな気持ちになる。

家電量販店で、様々な種類の洗濯機やパソコンや炊飯器がずらーっと並んでいて、客が大勢いても、豊かな気にならない。

食料品売り場の勝ち。