世間的には、今日は西暦2010年1月1日だと思いますが、ウチでは、はなちゃん暦126日目です。
神棚に手を合わせるのも、おとそを祝うのも、すべてはなちゃんお目覚めの後ということで、お待ち申し上げていたところ、ふんぎゃあ、とのお声を聞くより早く、家中のものがお側に駆けつけ、ご尊顔を拝し奉ったのであった。
お側近くにはべるものどもに、ご機嫌ことに麗しく、にっこりお笑いあそばす有様は、初日の出を拝むより清々しく、伊勢神宮に参るよりありがたいのであった。
一同感激しているところへ、ぶりぶりという妙なる音、これはとオムツを開けてみれば、めでたく初ウンチであった。
「初ウンチ、おめでとうございます」と口々にお祝い申し上げれば、ますますご機嫌で、正月用の紙オムツと交換。
これは、新発売の「祝いオムツ」で、ふだんのオムツには、ウサギや熊の絵が印刷してあるが、これは松竹梅、鶴亀が印刷してあり、前には、門に飾る注連飾りがついていて、メーカーの説明では、これがホントの「おしめ飾り」とのことである。
丸々と太ったはなちゃんが、「注連飾りつき紙オムツ」をつけると、どこから見ても立派な横綱で、実に見事なものであった。
その後、「初ミルクの儀」をすませ、「初ゲップの儀」も、厳かに執り行われた。
はなちゃんのゲップときたら、その可愛い顔、小さなカラダに似合わず、超低音で、腹の底から、「ゲッフ〜〜〜〜！」とくるので、どこのおっさんか、いや、メスを争うトドのボスが相手を威嚇してるのか？と思える恐るべきものである。
一連の儀式を済ませた後、「皆のもの、おとそを祝ってよい」とのお許しが出たのであった。
