若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

夏の思い出

相変わらず、暑い。

芝生の季節です。
雑草の季節でもある。

毎年、頼みもしないのに、断りもなく、各種雑草がウチの庭で盛大に生える。
不思議なことに、毎年主役が変わる。
これはホントに不思議ですね。

ある年、一番目立った雑草は、次の年は控えに回る。

雑草にも当たり年があるのだろうか。
あるいは、雑草にも談合があるのだろうか。
「今年はアンタ行き、ワシは遠慮しとくワ」てなことになってるのだろうか。

雑草は強い。
稲や小麦にも、雑草のDNAか何かを取り入れたら、肥料も除草剤もいらず、人類の食糧は安泰だと思うけど、そんなことをしたら、稲も小麦も、タダの雑草になるんでしょうな。
というか、稲も小麦も、雑草出身か。

暑い中、絵を描いた。
昨日は、絵を描く部屋のクーラーが使えなかったが、風も通るし、まあいいかと思って描き始めた。
が、描いてるだけで汗が出てくる。
しばらく描いて、やめました。

高校の美術部の合宿を思い出した。
毎年8月の初めに海辺の町に行った。
3泊4日だったか、50号のキャンバスを3枚だったか5枚だったか持って行った。

キャンバスといっても、ベニヤ板に地塗りした、だいたい50号くらいという物で、前もって民宿に送ってある。
そのキャンバスを抱えて、炎天下、坂道を上り下りして描くのだから、元気なものです。
今や、部屋の中でも、クーラーがないと駄目というのだから情けない。

一年の時、日生というところで描いてたら、夏休みのことだから、子供達が集まってくる。
同じ一年生のK君のまわりに居た男の子が、K君に向かって、「おっちゃん、どこから来た?」と聞いた。

たしかに、K君は、太い下がり眉毛の、いつもニコニコしたおじさん的風貌であったが、高校一年生で、「おっちゃん」は気の毒であった。

K君が「おっちゃん」と呼ばれたという衝撃のニュースは、あっという間に広まりましたね。

10年ほど前の同窓会で、卒業以来初めてK君と会った。
おじさん的風貌に磨きがかかっていた。

卒業後すぐお父さんがなくなって、弟や妹達のために父親代わりになって働き、みんなの結婚を見届けてから結婚したという、大変な苦労話を、太い下がり眉毛のK君は、ニコニコと話した。

高校一年の夏に、「おっちゃん」と呼ばれて、途方に暮れたように笑っていた時と同じようなニコニコ顔でした。