家内と、駅前の画廊に行きました。
この画廊で、11月に、夫婦で仲良く展覧会をするんです。
私は油絵、家内は、アートフラワーを出品します。
展覧会のタイトルは、「二人で奏でる愛のハーモニー展」にしようと提案したんですが、家内に却下されました。
案内状を、画廊に置いてもらうために行ったんですが、木工の展覧会をしてました。
入ると、いきなり作者と思える中年男性が話しかけてきました。
「木工作家」というと、寡黙な職人肌の人を想像するんですが、この人はちがいました。
熱心に愛想よく自作について説明してくれました。
土に埋まってた屋久杉を使った作品とか、百年ほど前の船材を使ったものとか、好きな人は好きだろうなと思いました。
「これを見て下さい」と指差したのは、「壁飾り」です。
「この作品はね、マスチさんという方が大変にほめてくれたんですよ」
マスチさん?
ウチの高校の美術部の先輩に、マスチさんという人がいるけど、まさかと思って聞いたら、なんと、そのマスチさんでした。
驚きましたね。
おまけに、美術部大先輩のNさんには、一方ならぬお世話になってるとか、やはり先輩のMさんにもお世話になってとか、ウチの高校の美術部の先輩の名前が次々に出て、本当にビックリしました。
NさんとMさんは、三日前に画廊に来たそうです。
世間は狭いと言うかなんと言うか、こんなこともあるんですね。