若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

花ちゃん、出発

感慨無量の私たちの心を知る由もない花ちゃんは、朝から家の中でご機嫌で遊んでおりましたが、スッテ〜ン!と転んでワーワー泣き出しました。

よほど強く打ったらしく、パパが抱き上げても泣きやみません。

私が心配して近づこうとしたその時、泣きながら花ちゃんは、さっと私に向かって手を差し出し、「テッテテテー!」と叫んだではありませんか。

こけそうになったと言いたいとこですが、ホントにこけました。

つい先日、「イタイのイタイの、飛んでけ〜!」をしてやって、その後も何度か使う機会はありました。
こっちがしてみせると、花ちゃんも面白がってするというパターンでした。

今朝の「テッテテテー!」は、自主的というか自発的というか、「こういう場合は、これだ!」という、花ちゃんの判断による「テッテテテー!」であり、パパとおじいちゃんは、大いに感心したのでありました。

昼前、感慨無量の私たちとともに、何の感慨もないであろう花ちゃんは、我が家を出発、このひと月通いなれた公園の前のバス停に向かいました。

バス停で、私たちは、感慨無量振りを周囲に振りまいてたようで、70代の夫婦と思えるお二人連れの女性が、「お孫さんとお別れですか?さびしいですね〜。このくらいからがいちばん可愛いですけどね、4歳くらいになったら、憎たらしいこといいますよ」と、慰め顔で声をかけてくれました。

「どちらへ行かれるんですか」
「海外なんで・・・」
「アラ、海外ですか・・・どちらですか」
「ロサンゼルスです」
「そうですか。私たちも長年ニューヨークにいたんですよ。ニューヨークといっても、コネチカットに近い田舎ですけどね」

ニューヨークにも田舎があるんですね。
知りませんでした。
5番街とか、マンハッタンくらいしか頭に浮かびません。

花ちゃんのおかげで勉強になりました。

少しかしこくなったおじいちゃんが、ちぎれんばかりに手を振ってるのに、花ちゃんは知らん顔で行ってしまいました。