地震と津波で大変な数の死者と行方不明者です。
この悲惨さ、私くらいの世代だと、「戦後」という感じがするのではないでしょうか。
戦後生まれの私にとって、「戦後」というのもヘンだけど、まあ「戦後感」というのはありましたね。
「日本はアメリカと戦争してコテンパンに負けた」
「日本は小さな貧しい国だ」
「日本には食べるものもない」
こういうことを、誰に言われたわけではないのでしょうが、感じてました。
「行方不明」とくると、NHKラジオの「尋ね人の時間」をすぐ思い出します。
戦争で連絡が取れなくなった人を探す番組でした。
「昭和18年ごろ大阪のどこそこに住んでいた〇〇さん、連絡ください」
行方が知れないなんて・・・。
連絡が取れないなんて・・・。
こういう放送を聞いて、子供心に、なんともいえないさびしい悲しい気分になったものです。
「尋ね人の時間」を思い出したついでに、「黒田節」と「槍さび」と「真室川音頭」も思い出してしまいました。
小学生のころ、ラジオの「のど自慢」でよく聞いた曲です。
当時流行ってたんでしょうね。
いや、流行ってたんでしょうか。
私のヘンな頭が、わけもなくこの三曲をおぼえこんでただけでしょうか。
「尋ね人の時間」「黒田節」「槍さび」「真室川音頭」
60年近く前の、わびしい空気がよみがえってきますね。
停電もありました。
日曜の午前中が多かったんじゃないでしょうか。
放射能もありましたね。
原爆実験だったか水爆実験だったか、どっかでやるんですね。
すると、放射能の雨が降ってくる。
当時は、「沃素」とか「セシウム」じゃなくて、「ストロンチウム」と言ったと思います。
その雨に濡れると頭がはげるということでした。
「健康被害」なんていわなかったと思います。
「先進国」じゃなかった強みでしょうか。