若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

原子炉

原子炉ってややこしいものなんでしょうな。

今どうなってるんでしょうか。
大変なことになってるのだと思いますが、機械に弱いのでよくわかりません。

機械に強い人と弱い人がいます。
ウチの得意先だったT社の社長は機械に強かった。
めちゃくちゃ強かった。

塗装屋さんなので塗装機械を使う。
塗装機械を作るのは機械屋さんだ。
使うのは塗装屋さん。

作るのは機械屋さんが専門で使うのは塗装屋さんが専門です。
T社長は、使う立場で機械にむちゃくちゃ強かった。

具合が悪くなると、どこが悪いかわかる。
機械メーカーの技術者が来て、一生懸命調べてもわからなくても、T社長が機械の周りをぐるぐる回ったりハンマーでたたいたりしてるうちにわかる。

故障個所がわかるだけではありません。
メーカーがあたらしい機械を試作する。
T社長はそれを見て、不備な点を指摘する。

技術者たちも感心してました。

一月の仕事始めに機械に酒を供える会社は多かったけど、T社長は、機械の周囲に酒をまいた。
私が、「社長が酒好きだからといって、機械にまで飲ませることはない」と言ったら、「ええやないか!」と笑ってた。

しかし、そのT社長にして失敗もあった。
ある日T社を訪れたら新鋭機が入ってた。
私は、あれ?と思った。

少し前、某地方で見た機械で、その機械のセールスポイントである機能がうまく作動してなかったのだ。
私に相談してくれてたら、そのまま導入することはなかったのに、残念であった。
いくら機械に強くても、広く意見を聞かなければいけないと思いました。

東京電力関西電力の社長は機械に強いのだろうか。
原子炉の周りをぐるぐる回ったり、燃料棒をハンマーでたたいたりして、不具合をたしかめられるような人なのだろうか。

ちがうでしょうな。
といって、T社長に原子力発電所を任せればいいというものでもない。
むずかしいです。

原子力発電もむずかしいけど、絵もむずかしいですよ。
同じポーズに挑戦。