若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

油絵実作指導

家で描いてた絵を美術予備校の先生に見てもらいました。

先生は「写実!」の人ですが、私みたいな「写実!」でない絵も的確なアドバイスをもらえるのでありがたいです。
この絵も、手が小さい、下半身が弱い、体の動きを強調したほうがいい、等々納得の指導をしていただきました。

それはありがたかったんですが、先生が絵を見るなり言ったことがちょっとひっかかってます。

「若草さん、このモデルさんの顔、エラをもう少し削ったほうがいいですね。それと首ももう少し細くしたほうがいいです」
「あの、モデルは家内なんです」
「ああ、奥さんですか。奥さんのエラ、もう少し削ったほうがいです。首も細いほうがいいですね」
「い、いや、家内はこんな感じで、割と雰囲気出てると思ってるんですが」
「奥さん、こんな感じですか。でも、エラは削ったほうがいいですよ。首も細くネ」

私が、モデルは家内ですとカミングアウトというか告白というか宣言してるのに、先生はしつこく、エラを削れ首を細くと言い続けました。
これって、「指導」の範囲を超えてるような気がするんですが。

家内はこの絵を見て、「ちょっと若すぎるかな」と言いました。
温厚で控えめな性格がよく表れてます。

私も、まあうまく描けたかなと思ってます。

描いた私も描かれた家内も満足してるのに、よそのおっさんが、し、失礼しました、先生です、先生ですが、エラを削れ首を細くはちょっとどうかと思ったのであった。

先生の目は鋭く確かですがね。
きのう、浪人生がフレンチホルンを鉛筆で描いてた。
うまいなあと思って見てたんですが、先生は一目見るなり、「これ、カタチおかしいやろ。こういう機械もんは、花やら果物とちごて、大体あってます、ではアカンで」

まあ家内は機械もんじゃないんで大体でいいと思うんですが。