若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

小笠原流?

母の世代の「達筆」を思い出したついでに「訪問挨拶」を思い出しました。

子供の頃、我が家に来客があったり母に連れられて親戚などを訪問した際、不思議に思ったもんです。

訪問者Aさんと母とします。
和服和室です。

Aさんと母が畳に頭を擦り付けんばかりに平伏して、ゴニョゴニョとあいさつする。
子供心に永遠に続くかと思えるほど平伏し続けゴニョゴニョ言い続ける。

やっとのことで、たとえばAさんが頭を上げる。
母が平伏したままなのを見て、Aさんはまた頭を下げてゴニョゴニョ言う。

ここでやっと母が頭を上げるがAさんが平伏したままなのを見て、またゴニョゴニョ言いながら平伏する。

またAさんが頭を上げるが、母が平伏したままなのを見て・・・以下同文を繰り返す。

これが何回か繰り返されたあと、両者息が合ったか同時に頭を上げて挨拶が終わる。

見ていて実に不思議に思いました。
何をゴニョゴニョ言ってるんだろうか。
なぜ延々と頭を上げたり下げたりするのだろうか。
終わる時は何か「キメ」というか、きっかけがあるんだろうか。

母に聞く機会がないままでしたが、これって「小笠原流」なんでしょうか。
母は生活全般「高等女学校流」だったと思うので、「作法」の時間に習ったんじゃないかと思うんですが。

今思えば大相撲の「仕切り」に似てますね。

茶道や華道の世界では今でも行われてるんでしょうか。
気づかないだけで似たようなことはあちこちで行われてるんでしょうか。