「アホを見たけりゃ、サッカーのワールドカップを見なはれ」
このセリフ、誰が言ったんでしたか。
松下幸之助さんだったかな。
いや、私かな。
忘れましたが、今に生きる名文句です。
私は、サッカーはワールドカップしか見ません。
なんにも知りません。
知りませんが、ワールドカップを見ると、しみじみします。
「なんでそんなアホなことするん?」
頭突きをかます、肘鉄砲を食らわす、審判に食ってかかる。
何にも知らない私でも、「それ、即退場でしょ!」と思うようなことをする。
そして、即退場である。
勝つか負けるかの決定的瞬間ならまだわかりますよ。
「イチかバチか、退場覚悟でやったれ!」
これはわかる。
そんなんじゃないんです。
勝ちも負けも関係なければ、点が入るか入らないかも関係ない。
な〜〜〜んでもないときに、頭突き、肘鉄砲で即退場。
アホでしょ。
ワールドカップのたびに、こういうのを見ます。
ワールドカップはアホの祭典というか、アホの集大成というか、アホの金字塔というか、なんかもうめちゃくちゃでござりまするがな。
サッカーにはなんの恨みもございません。
サッカー選手にもファンにもなんの恨みもない。
ゴールの瞬間には、「ビューチフル!」と本場仕込みの英語で叫んじゃう私です。
しかし、見るたびに思わざるをえない。
「なんでそんなアホなことするん?」
私の問いに答えてくれそうなのは、相田みつをさんです。
「いいじゃないか、人間だもの」