錦織選手が、全米オープンテニスの決勝進出を決めました。
快挙である。
さて、「全米オープン」とは?
ネットで調べたら、「US Open Chanpionships」ですよ。
「全」がないじゃないですか。
「米オープン選手権」が正しいと思います。
テニスについては、よく知りません。
なにについてならよく知ってるのか、と聞かれても困るけど、とりあえず、テニスについてはよく知らない。
テニスについてなんとなく知ってる気がするのは、新聞やテレビで取り上げるからです。
新聞やテレビの力は大きい。
50年ほど前に思い知りました。
東京オリンピックの前の話です。
新聞に、「ニチボウ貝塚、○○○連勝!」という記事が出たんです。
100だったか200だったか忘れましたが、信じられない連勝だった。
それまで、「ニチボウ貝塚」なんて聞いたこともなかった。
女子バレーボールなんか知らなかった。
私にとって名も無い競技の名も無いチームが、大々的に取り上げられて、大々的に頭に叩き込まれた瞬間であった。
マスコミはすごい。
さて、テニスです。
テニス初体験は、大学の時です。
私は美術部だったんですが、美術部室の前が、テニスコートだった。
見るともなしに見てました。
ポヨヨ〜〜ン、ポヨヨ〜〜ンと、打ちあってました。
それ以来、私にとってテニスとは、ポヨヨ〜〜ン、ポヨヨ〜〜ンなのであった。
そのイメージが打ち破られたのは、20年ほど前のことです。
テレビで、全米オープンかウインブルドンかを見たんです。
ポヨヨ〜〜ンじゃなかった。
すさまじかった。
ビシッー!!!
バシッー!!!
右に左に前に後ろに全力で走りまくる。
見てるだけで疲れ果てました。
テニスって、こういうものだったのか。
高校一年でいっしょのクラスだったSくんに再会したのはその頃でした。
50歳くらいでした。
彼が、テニスをしてると言ったので腰を抜かさんばかりに驚きました。
あんなことをやってるのか!
さすが、高校時代にサッカー部で活躍してただけのことはある!
すばらしい!
私が、テレビで見たテニスの話をして、あまりに感心したので、Sくんは苦笑いして、「あんなことできるわけないやないか」と言いました。
「羽根つきみたいなもんや」
そうなんか。
そのSくんに、先日会ったとき、いくら羽根つきみたいなもんでも、体力が衰えてしんどいだろうと言ったら、相手も衰えるから別にどうということはないという返事でした。
全米オープンも、全日本羽根つきも、テニスに変わりはない。
錦織もよくやってるけど、Sくんだってよくやってる。
いや、ぜんぜんちがうかな。
どうでもええわ。
どうえもええけど、ガンバレ錦織!