ウチの子供たちも、全員親になりました。
5ヶ月児しょうちゃんは、ウチの息子の子供です。
新米パパである。
親としてまだまだ未熟である。
そこへ行くと私なんか、初めから堂々たる父親振りで、近所の人や親せきの間で、「若いのにホントによくできた立派なお父さん」と言われていた。
と思います。
聞いたことないけど。
きのう息子が来たので、しょうちゃんの絵を見せました。
息子は、絵に関心がありません。
これまでに、息子をモデルに描いたこともありますし、息子のお嫁さんは何枚も描きました。
そのたびに見せて感想を聞いてます。
そのたびに、息子は、チラッと見て、ボソッと一言言うだけです。
「ええんちゃう」
そっけないもんです。
愛想も何もない。
まともに見ようともしない。
で、今回もそんなもんだろうと思ってました。
ところがです。
しょうちゃんの絵の前に立った息子は、じ〜〜〜っと見つめてる。
無言で見つめてる。
あれ?どうしたのかな?と不審に思う私にかまわず、じ〜〜〜っと見つめてる。
何も言わず、じ〜〜〜っと見つめてる。
しびれをきらして、「どう?」と聞きました。
「・・・う〜〜〜ん・・・」と、なおも見つめてからこういったんです。
「・・・ちょっと、マンガっぽいかな・・・」
マ、マ、マンガっぽい!
想定外のまともな批評に、私はこけそうになった。
体勢を立て直して食い下がった。
「そうかなあ・・・」
「・・・う〜〜〜ん・・・目がちょっとなあ・・・」
メ、メ、目がちょっと!?!?
意外なお言葉である。
今まで私の力作を何枚も見せましたが、目がどうのと言われたことなんかありませんよ。
一枚もない。
すべて、「ええんちゃう」の一言である。
耳がどうの、鼻がどうのも言われたことない。
あごがどうの、でこがどうのと言われたこともない。
すべて、「ええんちゃう」の一言でしたよ。
私はねばりました。
せめて一言励ましのお言葉を。
「似てるやろ」
「う〜〜〜ん・・・オヤジの絵にしたら、似てないな」
このとどめの一言には感動した。
未熟な新米パパと思ってたけど、立派なもんだ!
これだけ見るか!?
これだけ言うか!?
安心して奈良県親ばか連盟理事長の座を譲ることができます。