きのう、久しぶりで神戸に行きました。
家内の母の葬儀には、はなちゃん、ことちゃんも参列しました。
3歳児ことちゃんは、終始、ぽよよ〜〜ん、という感じでしたが、はなちゃんは、目を光らせて周囲の状況を観察しておりました。
とくに、涙を流す大人たちの顔を、じ〜〜っと見つめておりました。
私も子供のころ親戚の葬式で、「大人でも泣くんだ!」とびっくりしたことがあります。
はなちゃんは、ただびっくりしてるだけではなかった。
葬式の前に、はなちゃんのママは、「はなちゃんのひいおばあちゃんが死んだんだよ。ひいおばあちゃんは、おばあちゃんのお母さんだよ」と説明した。
葬式のあと、はなちゃんはママに、「おばあちゃんのほかに、もう一人、『おかあちゃん!』って泣いてる人がいたね」と言ったそうです。
家内の妹のことですね。
それで、家系図を書いてはなちゃんに説明したそうです。
その説明をもとに、はなちゃんも自分で家系図を作ってました。
エライです。
きのう、はなちゃんが幼稚園から帰ってみんなで昼食。
昼食後すぐはなちゃんが、「おじいちゃん、もう帰るの?」と聞きました。
はなちゃんは、いつも名残を惜しんでくれるんです。
私が時計を見たり、トイレに行ったりすると、「おじいちゃん、もう帰るの?」と聞きます。
「帰る」と言うと、あっさり「バイバイ」というときもあるし、「んも〜!まだたくさん遊んでない!おじいちゃんともっと遊びたい!」と泣くときもあります。
後ろ髪をひかれるとはこのことでございます。
でも、昼食後すぐというのは、いつもより早い。
久しぶりだからかなと思いました。
しばらく紙芝居などをしてたんですが、また、「おじいちゃん、もう帰るの?」と聞きました。
「まだ帰らないよ」と安心させる。
しばらくしてまた聞くので、「おやつを食べてから帰るよ」と言って安心させる。
おやつを食べたら、「おじいちゃん、100数えたら帰るの?」と聞きました。
今日はいつになく心配してるんだな、葬式で人の死を知ったからかなと思って、できるだけ安心させるようににっこり笑いながら、「だいじょうぶだいじょうぶ、おじいちゃんはまだまだ帰らないよ」と言ったら、はなちゃんのママがにやにや笑いながら、「はなちゃん!『プリキュア』が見たいんやね!」と言った。
『プリキュア』は、はなちゃん、ことちゃんがはまってるテレビ番組です。
録画してあるのを今日見たいとはなちゃんが言ったので、今日はおじいちゃんが来るから、おじいちゃんが帰ってから見ようね、と言ってあったそうです。
絶句・・・(-_-;)
がっくり肩を落とし、悄然と荷物をまとめ、追われるようにマンションを後にする私に、無常の風が冷たく吹き付けるのであった。