若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

奈良炎上

今日は、防火管理講習に行きました。

自治会の「業務」です。
今日、明日、二日の講習です。
ご苦労様です。

奈良公園の会場に向かって歩いてたら、修学旅行の小学生の団体とすれちがった。

ほう、修学旅行か、と思ってたら、今度は中学生の団体とすれちがった。

奈良ですからね。
修学旅行はあたりまえです。

会場には、会社や各種団体からのおじさんおばさんと少数の若者が百数十名集まってました。

さて、講習の冒頭、講師の男性が、「皆様、この情景を見て、何を思い浮かべますか」と、窓から見える新緑あふれる奈良公園を指して話し出したので、カックンとなった。

防火管理講習らしくない。

「何を思い浮かべますかと言われてもなあ」と思ってたら、講師の男性が、「私は、平家物語巻の五、奈良炎上を思い浮かべます」と言ったので、さらにカックンとなった。

この鮮やかな緑の奈良公園を見て、何を思い浮かべようが勝手ではあるが、いかに防火管理講習のマクラとはいえ、「平家物語巻の五、奈良炎上」を思い浮かべるとは、いささか唐突、かなり強引、あまりにもわざとらしい!と思ったのであった。

さあ、この緑鮮やかな奈良公園と、平家物語巻の五、奈良炎上とを、どうつなげるのであろうか、いや、どうつながるのであろうかと、手に汗握って次の言葉を待っていたら、なんの断りも言い訳も前置きもなく、いささか唐突かなり強引あまりにもわざとらしく、「方丈記には、安元三年の大火、治承二年の大火と、大火の記録が二つあります」と、いきなり平家物語から方丈記にジャンプしちゃった。

安元三年の大火によって、平安京の大半が焼失した。
それで改元して治承となったのだが、治承二年にまた大火がおこり、約二年の間に平安京のほとんどが失われた。

その責任を痛感した当時の平安京防火管理者平重盛は、というような話に続くのではなく、まあ、とにかく、ぶっちゃけた話、防火管理が大事ということです。

とにかくおもしろい講師であった。
9時半から4時半まで、楽しめました。

落語とか漫才とか、いわゆる「お笑い系」でなく、「講師系」におもしろい人がいると思います。

もちろん、防火管理についても、しっかり勉強しました。
と思います。