喪中はがきの季節です。
これまでに二通来ました。
一人は105歳、もう一人は90歳、どちらも知らない人だから、まあ、そんなもんでしょうと思ってしまいます。
今日届いた喪中はがきには驚いた。
大学の美術部でいっしょだった女性Mさんです。
独身だったのでお兄さんからの喪中はがきでした。
う〜ん・・・。
卒業以来会うことはなかった。
筆まめな人で、年賀状、暑中見舞いのほかに、ときどき手紙やはがきをもらいました。
それだけで、なんとなく親しく付き合ったという気がしてしまう。
不思議なもんですね。
お母さんを看取って、この数年は彼女が在籍する俳句の会の季刊誌を送ってもらってました。
大学以来、住所が変わらないという珍しい人です。
一度会ってみたいと思いながら会えずに終わりました。
彼女は東京に住んでたからいつでも会えたのに。
まあ、会ったからどうということはないですが。
地味な人と言う印象ですが話してて楽しかった。
年賀状とかのやり取りはあったけど、個人的なことは話題にならなかった。
学校の先生か会社で事務をしてるのかな、と言う印象でした。
それが、私が奈良に引っ越したと知らせたとき、近所の旅館に泊まったことがあると言ってきた。
なんと、ファッション関係のバイヤーをしてたというんです。
年、何億円か買い付けてたそうです。
ファッションには無縁という感じの人だったのに。
お母さんの介護で退職したそうです。
彼女の訃報に驚いてお兄さんに電話したら、ガンで、夏に見つかったときはもうダメと言う状況だったらしい。
大学のころ、彼女が何度か「兄がネ」と言ったことがあるんです。
話の内容はおぼえてません。
関東アクセントの「アニがネ」と言うのが、なんともいえずいい感じに思えたのであった。
私にも妹がいるんですが、関東アクセントで「アニがネ」とは言ってくれませんよ。
関東アクセントの「アニ」は、アタマがよくてスマートでかっこいい感じがしたのであった。
見たこともないMさんのお兄さんに、負けてなるかとライバル意識を燃やしたのであった。
電話でお兄さんにそう言ったら、アハハと笑って、「バカ兄ですから」と関東アクセントで言われたのでかっくんとなってしまった。
うそでもいいから、アタマがよくてスマートでかっこいいお兄さんのままでいてほしかったと思ったのであった。