絵の大きさは、「何号」というんです。
「10号」というのが、なんとなく標準的だと思います。
私がよく描くのは、10号とか6号です。
「100号」となると、畳一枚半!という感じです。
美術予備校社会人クラスでいっしょの女性Aさんは、70代かな、熱心な人です。
週、二、三回通ってると思います。
まったりとした口調で、「せんせ〜〜、ここ、どうしたらいいでしょう?」と聞かれた先生が、「いや、それはもうAさんのお好きなように」と答える、ほのぼのした教室風景です。
とても熱心なんですが、絵の大きさには無関心です。
先生に額縁の相談をしてました。
「せんせ〜〜、去年描いたあの山の絵ですけど、額縁どうしましょ」
「何号でしたかね」
「あれ、10号でしたか?」
「え、う〜ん・・・それは・・・」
「12号でしたか?これくらいでしたけど・・・」
「いや・・・」
「13号だったかなあ・・」
「13号!?」
「ああ!たしか13号でした!」
「いや・・・13号って、ないんですよ。10号の次は12号で、その次は15号なんです」
「そうですか?・・・たしか13号だったと・・・」
「い、いや、特注ならあるかもわかりませんが・・・」
まあ、絵の大きさなんかどうでもいいといえばどうでもいいですが。