若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

花嵐

今日は乗馬。

乗馬クラブは、山の中腹にあります。

大和三山が眼下に見渡せます。
日本古代史ファンにとってはたまらない絶景ではないかと思いますが、大和三山と言っても、日本古代史ファン以外にとっては、小さな土のかたまりで、ありがたみなし。

山を切り開いた馬場なので、今の時期は深い緑と新緑に囲まれ、そこにひときわあざやかなとくれば、桜でございますよ。

斜面にはえた何本かの桜の枝が馬場にのびてその満開の桜の下を馬上通り過ぎると花びらがハラハラと腕に散り掛かるのを見ればたちまちおこる歌心に馬をとどめて一首

駒とめてそで打ち払う鹿之助むべ山風をあらしと言うらむ

ふところから取り出した短冊に、青蓮院流でさらさらと書きつける私を見て周囲の女性たちが、「まあ、なんと優雅な!光源氏みたい!」と言うかと思ったけど誰も言わないし、光源氏が馬に乗ったかどうかわからんので、そのまま走ってたらどうと吹き寄せる強風、桜吹雪が馬体を染めるのを見た周囲の女性たちが、以下同文で、レッスン終了、馬から降りようとした瞬間、馬がジャ〜ジャ〜おしっこをしはじめて、きのうからの雨で泥んこの馬場はおしっこまみれになってしまってどろどろのびちゃびちゃ、そのどろどろのびちゃびちゃに降りなければならなかった私を見ていた女性たちが、「光源氏様お気の毒!」と言ってくれるかと思ったけど誰も言ってくれなかった。