もうすぐ2歳3ヶ月児しょうちゃんが、「私には、理性と感情が備わってるんです」と、プレゼンテーションというかデモンストレーションというか、まあ模範演技を見せてくれました。
きのう、ウチに遊びに来てたしょうちゃんが、帰り際にトミカの新幹線連結3両と、これまたトミカのドクターイエロー(新幹線の線路点検車両)連結3両を、両手にぶら下げて持って帰ろうとした。
左手の新幹線は、音が出るし、右手のドクターイエローはライトが光ります。
どちらも最近買ったばかり我が家の目玉商品で、ゆうちゃん、あきらくん、しょうちゃんのための備品です。
しょうちゃんは初めて見るので、うれしくて持って帰りたくなるのも無理はない。
無理はないけど、持って帰られると、ゆうちゃんやあきらくんが来た時に困る。
で、ママやおばあちゃんが、「それは置いて行ってね」と言ったけど、ガンとして放さない。
ゼッタイに持って帰るという勢いである。
気持ちはよく理解できる。
これはしかたがないな、と思いました。
と、おばあちゃんが泣きまねをした。
「え〜んえ〜ん、おばあちゃんの新幹線、置いて行ってほしいよ〜」
しょうちゃんは、ニヤニヤ笑って見てた。
泣きまねを見破ってますね。
ニヤニヤしてたのが真顔になった。
おばあちゃんの訴えが通じたようである。
真顔になったしょうちゃんは、なんと、おばあちゃんに新幹線を手渡した。
すばらしい!
説得が通じた!
感心してみんなで拍手したら、なんとしょうちゃんがわっと泣き出した。
激しく泣く。
う〜む。
アタマでは受け入れたけどココロでは受け入れられない。
感心してたら、ママが、右手のドクターイエローを指さして、「しょうたろう、それ、おじいちゃんにハイって」
すると、泣いていたしょうちゃんは、真顔に戻ると、ドクターイエローを私に持ってきたんです。
手渡したと思うとまたわっと泣き出した。
理性と感情、アタマとココロ。
しょうちゃんの悩み多き人生への大いなる旅立ちの日であった。