人物画を描くのを趣味にしてます。
自画像もたくさん描きました。
私は、「自画像男前派」を主宰してます。
「男前が描く!」「男前を描く!」がモットーです。
去年、美術予備校で最新作を披露したとき、社会人クラスでいっしょの女性Fさんが、「深みのある男性という感じやね」と言った。
言い方に、なんとなく引っかかった。
私と同年配のFさんも、何度か自画像を描いてます。
Fさんはまじめな人です。
どうせ描くなら、もうちょっと美人に描けばいいのにと思うんですが、まじめなんです。
とんちんかんなとこがあるけど、まじめなんです。
年末に、「先生、また自画像描こうと思うんですが」と、先生に写真を見せた。
写真を手に取った先生は、「う〜〜〜ん!」とうなった。
何事かと見に行った私も、「う〜〜〜ん!」とうなった。
Fさんは、十年ほど前まで日本舞踊を習ってたと聞いてました。
花柳なんとかという名前でした。
写真は、その、花柳なんとかさんの舞台写真だったんです。
日本舞踊の舞台写真ですよ。
真っ白けの顔に真っ赤なおちょぼ口です。
「これだれ?」という気にもならない。
今日、美術予備校に行ったら、花柳なんとか像は着々と進んでた。
上手に描けてるようにも思ったけど、よくわからなかった。
自画像というんでしょうね。