私らしくないロマンチックなタイトルですね。
先週の自治会の防犯パトロールのとき、最長老98歳のAさんが写真をとってくれた。
桜の木の下でパトロール隊のメンバーが勢揃いして一枚。
それとは別に、桜の木をゆすって花吹雪の写真を一枚。
これを、98歳のAさんが画像技術を駆使して合成してくれるというんです。
Aさんは、写真の合成技術がご自慢なんです。
なんたって98歳ですからねえ。
なんでも自慢になると言えば言えるし、何を自慢されても恐れ入るほかないです。
ほんとにすごい方なんですよ。
ウチの自治会のパトロールは、下校児童の見守り、防犯、そして町内清掃を兼ねてます。
パトロール隊員は、道路の吸い殻や空き缶やごみを拾って歩くんです。
いちおう、そういうことになってるんですが、正直なとこ、あまりまじめにゴミ拾いはしてません。
が、Aさんは熱心です。
一番熱心です。
Aさんのポリ袋はいつも拾い集めたごみで満杯になります。
さて、きのうのパトロール、Aさんの写真の仕上がりが楽しみでした。
集合場所の公園では、桜は散ってました。
Aさんが、みんなに写真を配ってくれた。
「ありがとうございます」と口々に言いながら、写真を見て、一同、「・・・」。
う〜ん。
これはいったい・・・。
なんか、加工しましたね。
ふつうにそのままプリントしただけじゃないということはすぐわかります。
色がヘン。
いわゆる「サイケデリック」な感じです。
ふつうのカラー写真の、赤と緑と黄色を強調してにじみ出たような感じ。
それと、「プライバシー保護のため全面モザイク」という感じ。
ギザギザで誰が誰やら見分けがつかない。
おまけに桜吹雪もなし。
写真を手渡されたパトロール隊員十数名が無言のまま写真を見つめてた。
気まずい沈黙を破って、パトロール隊長のBさんが、「ようとれとるなあ」と言いました。
「うん、ようとれとるようとれとる」
みんなに声をかけられてにこにこ顔のAさんが、なんだか一回り小さくなったような・・・。