敬老祝い金の季節です。
自治会で、対象者を調べてます。
このあたりの自治会は、この二十年ほどの間に、敬老祝い金の扱いが大きく変わりました。
50年前に開かれた地域なので、当時30代、40代で移り住んできた人たちが、いっせいに高齢化したためです。
はじめは、60歳で祝い金が出たようです。
60歳から5歳きざみでだすのがふつうだった。
それが、60歳では早すぎるということになって、70歳から5歳きざみがふつうになった。
それが、5歳きざみでは多すぎるということで、今では、70歳の時に一度だけというのがふつうになった。
「高齢者」が増えすぎたんですね。
そんなご時世に、隣の自治会では、いまだに昔のままなんです。
「古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿」
これだけ祝うんです。
これだけ祝うとどうなるか。
敬老祝い金だけで自治会費収入の三分の一を占めるようになって、自治会会計を圧迫してるというんです。
やめればいいのに。
今日、公民館分館にいたら、その自治会の会長Aさんがやって来た。
浮かない顔をして、「これ、どうしたらええんやろ?」と、書類を見せた。
敬老祝い金の調査で、対象者として申告した人の名簿でした。
十数人御名前が書いてあった。
「ウチと同じようなもんですね」
「いや、申告した人の年齢を見てよ」
「年齢?古希、喜寿、傘寿・・・でしょ」
「年齢、見て」
見ると、敬老祝い金該当申告者の中に、「73歳」「75歳」「85歳」「86歳」と書いてる人があった。
これはいったい・・・?
「これ、どうしたもんやろか?」
「・・・う〜ん・・・」
敬老祝い金の対象ではありませんと、説明するしかないですね。