美術予備校で、フェルメールの「ギターを弾く女」を模写してます。
いつものように先生の指示に従って進めてます。
着手してからきのうで14回目です。
1回3時間。
額縁を描きはじめてから4回目。
先生が、「この額を描くのに、この絵を仕上げる力の半分は使うと思いますよ」と言われた時、「なんでこんなものに?」と思いました。
今、納得です。
この額は、私にはちょっと無理です。
フェルメールは、じっくり見てるんだろうと思います。
パッと見てパッとわかるのかもしれませんが。
いずれにしても、見てから考えてると思います。
どう単純化しようかと頭をひねってると思います。
アタマの中で、美しく省略して美しく強調してる。
それから、おもむろに絵筆をとって、きたえぬいた腕でさっと描く。
先生は、「フェルメールも苦労してると思いますよ」と言われるんですが、さっと描いてるように見えます。
今回で額の下描きはいちおう終了とのことです。
全体に絵の具を置いてから、また手を入れる。
明暗のとらえ方がむずかしいです。
明るい部分の中の明暗、暗い部分の中の明暗を統一してとらえられない悩みを訴えたら、「そこは悩む所じゃないです」と言われました。
統一してとらえられないのは当然で、間違いに気づいて修正すればよろしいとのことです。
そう思えば気が楽、でもないです。