公民館分館の会計引き継ぎのため、分館に行きました。
事務所には、分館の女王というか女将というか、プリンセスや小公女でないことだけは確かなAさんがいた。
長年老人会の副会長を務めた頼りになる80歳。
いろんな会の世話役です。
そこへ、わが自治会の長老、防犯パトロール隊最年長というか、何につけても最年長、自治会の「歩こう会」の会長、今年こそは正真正銘の100歳のはずのBさんが来た。
何しに来たのかと思ったら、分館でやってる「いきいき百歳体操」の体験に来たというんです。
会場の大会議室に行ったBさんが、少しすると戻ってきた。
「あんなもん、体操のうちに入らん。あれで百歳はムリ!」
ばっさり切り捨てましたよ。
Bさんに、一度言おうと思ってたことがあるんです。
Bさんは、何くれとなく世話してくれるAさんのことを、「おばはん、おばはん」というんです。
「Bさん、Aさんのことをおばはんと言ったらダメですよ!」
「え〜?」
Bさんは、補聴器をつけた耳をこっちに突き出した。
「あのね〜!Aさんを、おばはんと言ったらダメ!」
大声で言ったんですが、「え〜?」
ますます突き出す。
Aさんが笑いながら、「聞こえてないのよ」
そうかな。
いくら100歳でも、おばはん呼ばわりは許せんが、Aさんの観音様のごとき笑顔に免じて許す。