これまでに何度か、「アマゾンのカックン」について書いてます。
たとえば、注文してあった画集が届いたので、読もうと思ったらドイツ語版だったとか。
カックンだからまだいいです。
がっくりしたことはない。
アマゾンで本を買っていいことは、「関連書物」を紹介してくれることです。
印象派関連の本を買うと、関係ありそうな本をすすめてくる。
私にはありがたいです。
そのおかげで、知らない本をいろいろ読むことができました。
今日届いたのもそういう本です。
このところ、17世紀のオランダの絵に関する本をいろいろ読んでます。
当時のオランダ社会についても知りたくなる。
そういう本を、アマゾンさんかAIさんかしらんけど、進めてくれる。
注文したのはその中の一冊、『ニューアムステルダムのピーター:昔のニューヨークの物語』です。
1620年ごろ、両親を亡くしたイギリスの少年ピーターは、オランダから新大陸の植民地に向かう船の船長に拾われてマンハッタン島に到着する。
黒人奴隷と同じような扱いを受けながら、新大陸での過酷な人生を強くたくましく生き抜く少年ピーターの波乱万丈の物語!
以前、アメリカの少年少女向けの本をいろいろ読んだことがあって、レベルの高さに感心したことがあります。
「子供向けに書きました」という感じじゃないです。
これもそういう本だろうと思ったんです。
手にとって、さっそく著者について調べました。
ジェイムズ・オーティスさんです。
ウィキペディアで見てカックンとなった。
1848年生まれ!
この本が出たのは1910年。
幕末に生まれた人が明治43年に書いた子供向けの本だった。
アメリカ建国時代の子供向けの本を大量に書いてる。
『オハイオのベンジャミン』とか、『カリフォルニアのマーサ』とか。
この本は、ふつうの出版じゃなくて、「忘れられた歴史的名著を出版する会」のお仕事のようです。
前にもこういうのを買いました。
「本をスキャンして作ってるので、ミスがあるかもしれませんがご容赦ください」という断りもいっしょです。
アメリカの明治時代の子供向けの英語ってどんなんか、ちょっと楽しみです。