若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

脾臓摘出

高校の美術部の後輩A君と昼食。

長年の飲み友達でしたが、私が飲めなくなって昼食友達。
彼は酒豪でヘビースモーカーです。
筋金入りです。

二十数年前、彼が「悪性リンパなんたら」とかいう病気になった時はドキッとしましたが、「酒とたばこ今まで通りやってます」と聞いてあきれました。

それから十年ほどして、待ち合わせ場所に彼が杖をついて現われた時ぞっとしました。
「脊椎管なんたら」とかいう病気だというんですが、その時も「酒もたばこも今まで通り」とのことでした。

去年会ったときは、肺がんの手術の直後でしたが、「酒もたばこも今まで通り」。

で、今日会ったら、「9月に脾臓の摘出手術をした」というので驚いたんですが、「酒もたばこも今まで通り」と言うんであきれました。

肺がんが再発して、抗がん剤治療をしようとして検査したら、脾臓が悪いということになって摘出したんだそうです。

とにかく、何が何でも、何があっても「酒とたばこは今まで通り」です。
こんな人いるんですね。

今日、彼が帽子を取ったとき、薄かった頭が一段と薄くなってた。

抗がん剤治療の影響で」というので、そうなんだと思ったら、そうじゃなくてただ単に薄くなってきただけだと笑ってました。
抗がん剤治療も全然平気だったそうです。

別れ際に、「コロッといきたい」というので、「あんたがコロッといくなんて絶対あり得ない!」と断言しておきました。

A君の生命の火は、あらゆるヤマイを乗り越え打ち倒し、すり抜けくぐり抜け、風が吹こうが水をかけられようがしぶとくしつこくめらめらちょろちょろ燃え続けくすぶり続けるであろう。