集合場所の公園に集まって、出発時刻になっても大長老のＡさんの姿が見えない。
101歳で、パトロールには欠かさず参加という、モンスターというのもヘンだし、まあ別格です。
この数年は、パトロールコースとは別枠で、Ａさん専用の近回りコースを担当してもらってます。
たまにお休みのこともあるので、今日もお休みだろうとみんなが歩き始めたら、階段のむこうからＡさんがやってくるのが見えた。
この一、二年、足に衰えが見えましたが、今日は一段と歩きにくそう。
で、公園内の清掃だけお願いしようとＡさんの方に歩いていったら、私の顔を見て、「今日は公園の中だけにしときますわ」とにっこり笑った。
「じゃあ公園はＡさんにまかせます。後でチェックしますからね。ちゃんとやっといてくださいよ」
「はい！わかりました！」
Ａさんは元気よく返事してくれました。
先発隊に追いついたら、若手女性（50代）たちが、私たち70代80代男性数名に向かって、「皆さんもＡさんを見習って、あと十年二十年自治会のためにがんばってくださいね！」と言いました。
他の男性陣は、「し～ん」という感じで、私一人が元気よく「そんな気力も体力もありません！」と答えました。
