東京から妹夫婦が来ました。
墓参りをしてからウチに来るという予告があったので、三日前にあわてて墓掃除に行きました。
いつも草ボーボーで妹に怒られるので、がんばって草をむしってきました。
いつもは家内がむしって私は見てるだけですが、今回は闘病中というか療養中というか、そんな家内にさせるわけにはいかないので一人でがんばりました。
汗まみれになりました。
タイミングの良いことに、表装を頼んであった妹が書いた屏風がきのうできてきたんです。
妹が大学時代に書いた屏風で、我が家の文化遺産として長く後世に伝えねばならんと、古びた表装を新しくしたんです。
墓はきれいに掃除したし、屏風も見ちがえるようにきれいになった。
さあ来い妹!と腕まくりして待ち構えてたら、家内が「加代子さん、わかってくれはるかしら?」といったのでぐらりとなった。
「お墓の草、きれいに抜いたの?」
「う~む・・・」
「表装、前のと比べてわかる?」
「う~む・・・」
一気に自信がなくなってしまった。
墓の草むしり、炎天下に汗を流しましたよ。
表装、いいたくないけどけっこうかかりましたよ。
妹、わかってくれるかな。
自信ぐらぐらで待ってたら妹夫婦がやってきた。
まず神棚へ。
神棚の向かい側に置いてある屏風を二人は無言で眺めてました。
やっぱりわからんのか!
と思ってたら、妹の主人が、「これ・・・表装が・・・なんか・・・きれいになってる・・・みたいな・・・気のせいかな・・・」と頼りない発言。
そういわれた妹は、「・・・う~ん・・・字はもともといいからね~・・・表装は・・・この辺にシミがあったような・・・」
く、く~、あれだけかけてこの反応か・・・。
話題を変えよう。
「墓参りご苦労様!」
「今回はいつもよりちょっと雑草が少なかったわ」
く、く~、あれだけむしってこの反応か・・・。
妹が話題を変えた。
「私、とうとう体重が✖✖キロになってしまったわ!」
ふ~ん。
〇〇キロ突破のときも△△キロ突破のときもわからんかったけど、✖✖キロでも見た目はいっしょだと思いました。
ちがいのわからない兄妹であった。