若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『11人のカウボーイ』

録画してあった西部劇『11人のカウボーイ』を見てたら家内が「西部劇はろくなのがないから見ないと言ったのに」と言うんですが、西部劇以外もろくな映画がないとわかったので西部劇だけ差別するのは悪いと思って見てるんです。

 

1971年ジョン・ウエイン主演と言うことでちょっと期待しました。

晩年のジョン・ウエインの一味ちがう西部劇ではなかろうか。

一味も二味もちがったけどろくでもなさに変わりなし。

 

老牧場主ジョン・ウエインが1500頭の牛を600キロ離れた町に売りに行こうとしている。

カウボーイを募集したけど金鉱が発見されて一獲千金を夢見る男たちはカウボーイなんかに見向きもしない。

困ってたら町の学校の10人の男の子たちが応募してきた。

最年長は15歳の二人であとは小学生みたい。

大人は料理のおっさんだけという一団が1500頭の牛を600キロ離れた町まで連れて行って帰ってくるという過酷で危険極まりない2か月の旅。

学校が夏休みなので新学期までには間に合うしちょうどいいという設定です。

子供たちの親や教育委員会労働基準監督署は何をしてるのかと言う固い話はぬきです。

 

旅の途中で男の子がひとり牛に踏み殺される。

ジョン・ウエインは少年たちに「人生こんなもんだ」と教える。

イヤに悟りすましてるなあと思ってたら凶悪牛泥棒集団が現われて、さあジョン・ウエインの腕と銃が大活躍!と思ったら一対一の殴り合いのすえ後ろから銃で撃たれてあっさり殺されてしまう。

これまで私が見た映画では殺人鬼というか殺人狂だったジョン・ウエインの意外な殺され方です。

 

こんなところでジョン・ウエインが何の抵抗もせず殺されてしまうのかと不思議に思ってたら少年たちが復讐に燃えて立ち上がる。

牛泥棒たちを次々に殺していく。

そして最後に残った凶悪極まりない首領が足を骨折してロープで馬にからまってるのを見て、銃の音で馬を驚かせて走らせて殺す。

疾走する馬に引きずられる首領を少年たちが冷たく見つめてめでたしめでたし。

 

なんなんですかこの映画。

ジョン・ウエインが映画人生の集大成として自分の跡継ぎの殺人狂をおおぜい育てたという映画かな。