高校のころアメリカのテレビドラマ『弁護士プレストン』を見て英語ってかっこいいなあと思いました。
吹き替えじゃなくて字幕の番組だったんです。
弁護士プレストンがしゃべりまくる。
腹芸無し、目にものを言わせるもなし。
正義のためにひたすらしゃべりまくる。
英語はいい!と思ってたら、テレビで「シェークスピア生誕400年記念」だったかロイヤルシェークスピア劇団の芝居を放送した。
この英語がまたとんでもなくかっこよかった。
で、大学でシェークスピアの授業があったので喜んだ。
で、教授がシェークスピア劇を読みあげるのを聞いてがっくりきた。
ロイヤルシェークスピア劇団と大変なちがいではないか。
今思えばこれは私が悪かった。
ロイヤルシェークスピア劇団と比べるのがまちがってるし、比べられる方も迷惑である。
教授も、テレビとはいえロイヤルシェークスピア劇団の芝居を見たばかりの学生に教えるとは思わなかったであろう。
その後シェークスピアのことも教授のことも忘れてた。
今イギリスのジャーナリスト、バーナード・レビンの本を読んでます。
英語の本を読んでてつくづく思うのは、試験がないというのはすばらしいということである。
試験がないと英語に対して強気に出られる。
強気で読んでます。
散歩の楽しみについて語ってる。
散歩をするとき思索にふけるのが一番いい。
歌を歌うのもいいけど歩くリズムと合うかどうか選曲がむずかしい。
この人は詩が好きなんで詩を口ずさむのもいいんだけどこれも歩くリズムに合うのを選ばなければならない。
「ふくからにあきのくさきのしおるればむべやまかぜをあらしというらむ」と歌の心を味わいつつ口ずさんで歩くのはむずかしそうである。
ここでシェークスピアが出てくる。
シェークスピアも大好きなんだけど散歩のときに「pentameter」は問題だ、と書いてる。
「pentameter」ってなんじゃ?
辞書を引いた。
「弱強5歩格」と書いてある。
辞書を引いてよくあるパターンである。
「pentameter」ってなんじゃ?
「弱強5歩格」ってなんじゃ?
堂々巡りである。
白ヤギさん黒ヤギさん状態である。
ネットで調べました。
「シェークスピアが愛用した格」と言われてもわかりませんがシェークスピア劇の一節が音声で聞けた。
おお!これだ!と思いました。
高校の時カッコいいと思ったロイヤルシェークスピア劇団のセリフの読みかたは「弱強5歩格」だった!
弱強5歩格とは何かという試験がないのもうれしい。