1955年のアメリカ映画、マリリン・モンローの『七年目の浮気』を早送りで見ました。
この映画の中でマリリン・モンロー演じる女性は名前がないと思うんですが。
早送りで見て言うのもなんですが、いい感じの映画でした。
ほのぼの豊かな気分になります。
私にとって1955年のアメリカの生活が豊かさの象徴なんですね。
小学生のころテレビであこがれた世界です。
「わ!電気冷蔵庫!」
「わ!電気掃除機!」
「わ!お父さんが家で背広着てる!」
この映画でマリリン・モンローが男の部屋にクーラーがあるので喜ぶんです。
その気持ちがわかる。
マリリン・モンローに共感できるのがうれしい。
小学生だった私の気持ちを思い出すからでしょうね。
小学生のころ見たアメリカのテレビ番組にでてくるのは「いいご家庭」でした。
家も登場人物も清潔できちんとしてた。
中学になって『ドビーの青春』という番組を見た時は意外に思いました。
ニューヨーク(?)の下町の洗濯屋さんが舞台で、汗だらけで働くお父さんが出てくるんです。
え?お父さん背広来てない!日本といっしょや!
これは例外だったと思います。
アメリカのテレビのホームドラマのおかげで、「1950年代アメリカ万歳」になった。
それがいまだに続いて、1950年代アメリカを見ると豊かなうれしい気持ちになるんですから恐るべき「洗脳」ですね。
この映画の中で男がレストランでカネを払って「つりはいらない」と言うんですが、ウエイトレスが「チップはいただいてはいけないことになってるんですが」と言うんです。
そうだったんですね。
1955年アメリカ、いいんじゃないでしょうか。