隣の芝生ではなくて隣りのバラ。
ウチにはみごとな芝生がある。
隣に芝生はない。
で、隣の芝生をうらやむことはない。
めでたしめでたしである。
ところが隣には見事なバラがたくさんある。
お隣の夫婦が丹精込めたバラである。
この時期大輪のバラたちが見事に咲き誇る。
見せびらかしたい気持ちはわかる。
で、通りからバラがよく見えるように、いつもは道路に面して止めてる車を奥に引っ込めて止める。
お隣のご主人が車を奥に止めだしたら、バラが見ごろです、どうぞご覧くださいと言うしるしです。
先日の自治会のパトロールも、ウチの前を通るときお隣の前で立ち止まってバラに注目です。
パトロール隊全員口々にほめる。
口々にほめるだけほめてウチのツルバラはチラ見黙殺で通り過ぎる。
ウチのツルバラも咲き誇ってるんですよ。
小さいながら今を盛りと咲き誇ってるのを黙殺です。
たしかに小さい。
しかし数はこっちが上です。
で、きのうバラ手入れ中のお隣のご夫婦に文句を言いました。
おたくのバラがあんまり立派だからウチが貧相に見えて困ります。
お二人はほめられたと誤解したようでうれしそうに笑ってた。
隣の芝生のほうがマシである。