テレビのニュースで球磨川の氾濫の様子を見てました。
いや、筑後川だったかもしれない。
飛騨川だったかもしれない。
よく似た映像を見続けてるのでこんがらかってます。
画面の濁流を見ながら考えた。
災害は何なぜ起きるのであろうか。
アナウンサーが、「水位は下がっていますが今後も急な増水の恐れがありますので川には近づかないでください」と警告していた。
その警告を完全に無視して、濁流渦巻く球磨川に白鷺が5羽涼しい顔をして立っていた。
それを見て、災害はそこに人がいるから起きるのではなかろうかと思った。
5羽の白鷺が身の危険を感じているとは思えなかった。
カッパも着てないし泥ハネもなくきれいなものであった。
筑後川は「暴れ川」と言われてるそうですが、筑後川にとっては迷惑な話で、暴れてるつもりはないと思います。
「観測史上例がない」と言われても、「いやあ、ずっとこんなもんでしたけどね。二、三百年前はもっとハデでしたよ。三千年ほど前は年がら年中こんな感じで・・・」
NHKTVの『ブラタモリ』という番組を見てます。
タモリさんがあちこち出かけて行って、必ず土とか岩の話から始まる。
10万年前にどうだったとか2万年前に何が起こったとか。
観測史上とか何十年住んでるけどとかいうような話じゃない。
と言って家を建てるのに10万年前そこがどうだったか考える人はない。
土も岩も川も何かを語っているのであろうが人の耳には届かない。
せめてひいおじいさんの話を聞くか白鷺の話を聞くか、いずれにせよむずかしい問題である。