ジョヴァンニ・バティスタ・サルヴィの『祈りの聖母』の模写がいよいよ完成と言いたいとこですが、いよいよ行きづまってきたと言うほうがいい。
先生なら「きりがないですからこのへんで」と言われるとこだと思います。
模写の途中で教室をやめたので自分で決めなけらばならない。
あっちもこっちももうちょっとがんばりたいです。
しかしそんなこと言ってたら永遠に終わらない。
相手が悪い。
名画の模写にはあきらめと割り切りが必要です。
この絵の模写は実物大のポスターが見つかったのでそれを横に置いて進めました。
きのうの夜、たまたま真っ暗な部屋にポスターと模写が並んでるのを見て、アッと思った。
真っ暗でほとんどなにも見えないんですが、頭巾がちがう。
私の模写は頭巾の明るい部分が全体にぼんやりと白い。
ポスターの頭巾はぼんやりと白い中にも明暗があるのがはっきりわかる。
私の頭巾は単調である。
ダメである。
巨匠というのは無茶苦茶微妙ですよ。
どこまでやるねん!という感じです。
昼間見たり蛍光灯で見たりしてるとそのちがいがわからなかった。
部屋が明るすぎて微妙なちがいがわからない。
私が鈍感なだけかもしれないけど、明るすぎて見えないこともあるのではないか。
ジョヴァンニ・バティスタ・サルヴィはどれくらいの明るさのアトリエでで描いてたのであろうか。
納入先の教会はどれくらいの明るさを想定してたのであろうか。
「明るすぎ問題」というのがあるはまちがいないけど、そこまで手が回らんので誰か考えといてください。