朝日新聞経済欄。
パナソニックの楠見新社長が報道各社の合同記者会見に応じ意気込みを語った。
社長の写真があって、下に「楠見社長。大阪門真市」と説明がある。
「大阪門真市」としか書いてないけどたぶんパナソニックの本社だと思います。
門真の喫茶店ということはないと思う。
いや、わかりませんよ。
わかりませんけどパナソニックの社長が合同記者会見するのに行きつけの喫茶店でモーニングセットのコーヒーを飲みながらということはたぶんないと思うんです。
さて、会見の内容が問題です。
「楠見社長は、『(競争の激しい)レッドオーシャン(の分野)に突っ込んで頑張るのではなく、時代を先取りすることも必要』」と話した。
「レッドオーシャン」て聞いたことない。
知らん言葉を使われるとカチンとくる。
パナソニックの製品は買わない。
かっこの中は記者が書いたんですね。
「レッドオーシャン」では一般読者がわからないだろうと思って。
社長は「競争の激しい分野に」と言うべきだった。
そしたら私みたいな客を逃さずにすんだ。
ネットで調べたら、けっこう使われてる言葉みたい。
「血で血を洗う争いで真っ赤になった海」
そんな海あるか?
血で真っ赤になるって水たまりくらいでしょ。
「競争のない理想的な市場」を「ブルーオーシャン」と言うそうです。
誰もいない海。
海図もなければ天気予報もなし。
危ないじゃないですか。
「ブルーオーシャン」というと「豪華客船で行くエーゲ海クルーズ」みたいだけど、そんな「市場」はないと思います。
「レッドオーシャン」とか「ブルーオーシャン」とか誰が言いだしたんだろうか。
目を引く言葉で勝負の経営コンサルタントかな、と思ったんですが、ネットで調べたら大学の先生でした。
企業家はそんなおしゃれな言葉は使わない。
PHPは言ったけど・・・。
幸之助さんなら、「レッドオーシャンもブルーオーシャンも危ないのでウチは二色混ぜ混ぜのパープルオーシャンで行きます!」くらいのことは言ったと思う。
どこかの大学の先生が口から出まかせに言い出した言葉をうれしがって使うようではダメじゃ!