若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

金英雄さん

北朝鮮による拉致被害者とされている韓国の金英雄さんが母親と姉に会った。

記者会見などの模様が報道されたが、見ていて落ち着かない気分になる。
金さんは、あるときは堂々と語りある時はにこやかに余裕たっぷりに笑いあるときははた目もはばからずお母さんに抱きついていた。

テレビでしょっちゅう見る映像だ。

福井日銀総裁の釈明会見のような横綱朝青龍の優勝インタビューのような自民党幹事長の選挙勝利宣言のような民主党幹事長敗北宣言のような雪印社長おわび会見のような耐震偽装ヒューザー小嶋社長居直り会見のようなみのもんたさん口から出まかせ言いたい放題的テレビショッピングお電話お待ちしています的なんと言われようが私ら生活かかってますねん的それはわかるがどこまでほんまやねん的まあうそとかほんまとか言うだけ野暮的世界であるとしみじみと思ったのである。

たくさんのカメラとマイクの前でおかしくなるのは当たり前だ。
金英雄さんはあんな人ではないだろう。

NHKテレビの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組がある。
落語家の笑福亭鶴瓶が全国各地を回ってその土地の人に出会う番組で、なかなか楽しい。

ぶっつけ本番打ち合わせなしというふれこみである。
行った土地の人たちの反応が自然でいい。
カメラマンとマイクを持った人など少人数で行くからだろうか。
記者会見みたいなことにならない。

鶴瓶の家族に乾杯北朝鮮ピョンヤンの旅」

鶴瓶です。今日は北朝鮮ピョンヤンにおじゃましてます。ピョンヤンの町、誰も歩いてはらへんなー・・・。あ〜!いてはったいてはった!すんません、日本から来ました笑福亭鶴瓶と申します」
「どうもどうも」
「NHKの『家族に乾杯』という番組で来てるんですけど、失礼ですがお名前は」
「金英雄と申します」
「金さん、お仕事は」
工作員してます」
「えー!工作員てスパイとちゃいますのん」
「ま、そうですね」
「うわー!むっちゃかっこよろしやん」
「い、いや、まあ仕事ですから」
ピョンヤンのお生まれなんですか」
「生まれは韓国です」
「え!何でまたピョンヤンへ」
「拉致されたんです」
「え〜!拉致!そんなこと言うてええんですか」
「だめですよ」
「ダメってあんた、おもろい人やなー」

この方が自然でいいと朝鮮中央テレビにアドバイスしよう。