なんとなく本棚から「育児日記」を取り出した。
読み返してみようかという気になるのはトシのせいでしょうか。
1986年、13冊目の日記です。
1978年3月に長女が生まれて「育児日記」を書き始めました。
1冊目はなくなってしまって今あるのは2冊目から。
全24冊で、最終記事は1997年2月23日だから19年書いたことになる。
あとの方は「育児日記」とは言えませんね。
残っている1冊目の最初の記事。
1979年5月25日(金)晴れ。
初めてほおづえをついた。なまいきである。
だいたいこんな感じです。
たまたま取りだした13冊目に「趣意書」みたいなことが書いてある。
長女8歳次女7歳息子2歳のころです。
「1986年10月14日(火)
この日記は「ウチの子がいかにかわいいか」を書き残すためのものである。
現在2歳の息子が主役だけれど、娘たちの時と同じでそのかわいさを書き表すことができない。
文章力のなさを痛感する。」
ホントに書き表すというのはむずかしいです。
直接表現はむずかしいけど、貴重な証言も記録してます。
会社から帰った私に長女がこう言ったんです。
「パパかわいそうやね~」
「!?」
「まーくん昼間にかわいいこといっぱいしてるのにね~」
このころの日記はとにかく「息子がかわいい!」という単純で何の工夫もない言葉にみちあふれてます。
もちろん2歳から3歳にかけてのことですから息子がいかに凶悪かということも書いてますよ。
家内の生きる意欲を奪うほど、と書いてます。
息子がかわいかったことはおぼえてるんですが凶悪だったことは読み返して「う~ん、そうだったかなあ」という感じです。
娘たちもにまだまだ楽しませてもらってますね。
1987年11月30日。
佐紀子(次女)公園でころんでひざ小僧をすりむく。
赤チンを塗ってやる。
塗る前にさんざんおどす。
「いたいぞ~~!しみるぞ~~~!」
佐紀子、「あ~ん!」と悲鳴をあげる。
「さあ!佐保(長女)!うしろにまわって佐紀子をしっかりつかまえとけ!痛さで気絶したり、ギャ~って叫んで飛び上って天井突き破って飛んでいく人もいるからな。しっかり押さえつけとけよ!」
佐紀子はわなわなとふるえてべそをかいてます。
傷の周囲からちびちび塗っていく。
「さ~!まわりから攻めていくぞ~!バイキンを真ん中に集めて一気に殺してやるぞ~!」
佐保はにやにや笑いながら佐紀子を羽交い絞めにしてます。
こんな「ちょっといい話」も書いてないと完全に忘れてます。