顔認証システムというのがあります。
画像認識と人工知能を結び付けた技術なんですが、その原理をわかりやすく説明すると、え~っと、結局のところ、顔で認証するということですワ。
人間には顔認証システムが備わってると思います。
まず「人見知り」というのが発生する。
徐々に発達して、この顔好きとか嫌いとか、かしこそうとかアホそうとか信用できそうとかあぶないとか瞬間的に認証する。
人間の顔認証システムの信頼度はどんなもんでしょうか。
私が通ってた散髪屋の親父は「長年この商売してるから顔見たらどんな人間かわかる!」と断言してましたが。
若いころは意識しませんでした。
初めての「顔認証」体験は50歳のころです。
ある大手企業の凄腕営業マンが優良得意先を紹介してやるという。
喜んでついて行った。
現れた社長の顔を見た瞬間、「この人と付き合いたくない!」と思った。
どんな顔?ってそんな顔です。
話が一段落した時凄腕営業マンが社長に「カネ払ってよ」と言ったのでびっくりした。
社長は渋々という感じで小切手を切った。
後で聞いたんですがこの凄腕営業マンは社長がカネを払ってくれないので困ってた。
で、わたしをダシに使ったわけ。
私の前で請求したら払うかもしれないと思ったんだそうです。
さすが凄腕です。
この時の私の顔認証システムはどうでしょうか。
優良企業の社長だけど付き合ったら相当苦労させられる。
よくあるパターンですが。
顔認証システムはないほうがいい場合もあるかも知れない。
河野さん岸田さん高市さん野田さん。
見た瞬間私の顔認証システムが起動、高市さんを消去。
私が高市さんの顔がキライとかいうのじゃないですよ。
私の顔認証システムの責任なんで私に文句言われても困ります。
リンカーンの有名な言葉があります。
「人間40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て。」
人間は自分の顔を持ってるし自分の顔認証システムを持ってる。
リンカーンは顔に責任を持てと言ってるけど顔認証システムに責任を持てとは言ってない。
文句があるならリンカーンに言ってください。