若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

剛腕小沢

民主党の小沢代表が、ハデに立ち回った。

主役だったのか脇役だったのか二枚目だったのか三枚目だったのか悲劇だったのか喜劇だったのか、何だかよくわからん一幕であった。

小沢さんのことを、よく「剛腕」という。
なんでも力ずくでやる人、ということだろう。

私の周囲にはいないタイプだ。
類は友を呼ぶ、との言葉通りである。

私は、「力」にはエンがない。
体力、精神力、経済力、政治力。

色男金と力はなかりけり、と聞いて、私の顔を思い浮かべる人は多いだろう。
不徳の致すところである。
何の話か。
剛腕小沢だ。

剛腕の人は知らないが、強引な人なら知っている。
似てるかもしれない。
人の話を聞かない人、自分勝手な人、理解力のない人、想像力のない人。

困った人のようだが、こういう人は強い。
理解力のなさが唯一の強みという人はけっこういますよ。

剛胆な人は少ない。
剛胆に見える人はいるけれど、本当に剛胆な人はそうはいない。

会社に入って間もないころ、得意先のA社長が、剛腕剛胆な人に思えた。
パンチパーマで、見た感じも恐い。
取引先のことを話すにも、しゃべり方がこわい。

「あのガキら、ほっといたらなにさらすやわかれへんよってにな」

会社社長というより、完全にヤクザの親分である。

ある日、A社長を訪問したら、ギクッとするほど表情が暗い。
声もややふるえている。
癌で余命一ヶ月の宣告を受けたという感じだ。
いったいなにがあったのか。

友達が金を貸してくれといって訪ねて来たところだったのだ。

「カネ!?アホぬかせ!おのれに貸すようなゼニあるかい!」

A社長なら、これですみそうに思うのであるが。
こういう場合、捨てるつもりでポンと貸してやる社長を一人だけ知っている。

何の話か。
剛胆小沢、じゃなかった、強引小沢、じゃなかった、何だか知らんが小沢さんだ。

民主党の議員総会では、小沢さんの政治手法に批判が集中したようだ。

「これまでのような強引なやり方は改めてください」
「私は変わりました。強引といわれたのは昔の話です」
「ほんとですか」
「強引矢の如し(^o^)/」
「ダメだこりゃ(-_-;)」