辞書を引かない方がいいこともあります。
アメリカ合衆国第4代最高裁長官ジョン・マーシャルの伝記を読んでます。
「perpetuity」と言う単語が出てきたので辞書を引いたら「不動産の永久拘束禁止則:その法律に違反する権利(設定)。被相続人などの死後21年以上たっても権利者を確定できないような財産処分は禁止された」と書いてあった。
なんのこっちゃ。
愛用のジーニアス英和大辞典他、ランダムハウス、リーダーズ、研究社、みんな同じ。
最後の切り札オックスフォード新英英辞典も英語で同じようなことが書いてある。
はらたつ。
辞書を引いて腹立つことはたまにある。
どういう意味かと引いたのに、よけいにわけがわからなくなる。
で、インターネットで調べたら「国際弁護士」が辞書と同じような説明をしてた。
その人は「あれこれ悩まずこのまま丸暗記しなさい」と忠告してる。
なぜか。
「perpetuity」についてハーバード大学の教授が800ページの本を1冊書いてるそうです。
「あれこれ悩まず丸暗記」に一票。
「お邪魔します」という言葉がある。
丸暗記でよろしい。
辞書を引くと「邪魔」というのは仏道修行を妨げる魔物だそうです。
「お邪魔する」で「他家を訪問すること」になるそうです。
サザエさんの長谷川町子さんの妹が長谷川家の楽しい話を書いてます。
来客が夜遅くまで帰らなくてイライラしてた。
やっと帰るというのでお姉さんが見送りに出たのはいいけど「どうも長いことお邪魔しました」と言ってしまった。
相手は真っ赤になって「おかまいもしませんで」と答えたそうです。
きのうはしょうちゃんの誕生日で、あきらくんとママがプレゼントを持って行った。
小学校でオミクロン株が流行ってるし、玄関先で帰るからとしょうちゃんのママに電話した。
それを聞いた途端、しょうちゃんが涙を浮かべて今にも泣き出しそうになった。
いとこ同士で遊ぶ。
楽しい。
涙も無理はない。
いい感じである。
胸に手を当てて考えてみた。
玄関先で帰りますからと言われて泣きそうになったことはあるか?
ないな。
ほっとしたことはある。
さびしいではないか。