何気なくユーチューブを見てたら山口マリ先生の出演番組があったのでびっくりしました。
私がヤマハでエレキギターを習いだしたのがちょうど30年前の5月。
奈良の三条通りの小さな楽器屋さんに教室があった。
生徒は高校生が多かった。
明るくてかわいい女の子、と思ってたらそれがサックスの山口先生と聞いてびっくりした。
音大を出たとこだったそうです。
次の年、初めて発表会に出ました。
その時サックス科の生徒として天理病院のA先生が出てたのでびっくりした。
父が肺がんの手術をしてもらった先生だったんです。
あいさつに行っていろいろ話してたら、「同僚のドクターがここでサックスを習いだしたんですが、先生がすごい美人だというので天理のドクターが何人も習いに来てるんです」とのことでした。
不純だけど自然と言えばいいのか自然だけど不純と言えばいいのかいずれにせよわかりやすい話である。
教室で顔を見かけるだけだったんですが、そのうち私が習ってるエレキギター科の新谷先生と山口先生が合同で発表会をするようになって時々ごいっしょするようになりました。
ある年の12月に発表会があって、終了後打ち上げの会場に山口先生の車で行くことになった。
先生は免許取り立てで車も来たばかりとのことでした。
他の先生たちが後部座席で私は助手席に乗った。
おじさんたちを乗せて山口先生は緊張してた。
ドラムの先生が「山口先生、よろしくおねがいしますよ」と言ったら先生は「いや~ん!私の運転でいいんですか~!?」と叫んだ。
走り出してしばらくしてキーボードの先生が「マリちゃん、暖房入れてよ」と言った。
ハンドルを握るのに精いっぱいで暖房まで気が回らなかったんですね。
冷たい風がぶわ~~~っと私に吹き付けた。
そのうちぬくもるだろうと思って冷風をこらえてたけどいつまでたってもぜんぜんぬくもらない。
冷たい風が激しく吹き付ける。
「先生、これ、冷房じゃないんですか」
「いや~~ん!」
こっちがいや~んですよ。
真っ赤な車だったのをおぼえてます。
今は愛車カマロでぶっ飛ばしてるそうです。
サックス奏者として活動しておられるようです。
ヤマハをやめて11年、なつかしかったです。