アマチュア無線を知ったのは中学の時です。
同じ中学のY君がアマチュア無線の資格を取ったんです。
Y君は家がすぐ近所で幼稚園からの友達です。
私がY君をさそいに行って二人で通った。
家はすぐ近所なのに子供の遊ぶ領域としてはまったくの別地域で、断絶というか絶縁というか一切交流なし。
性格もちがったからか小学校中学校高校といっしょだったけど友達というより幼馴染という感じでした。
彼は理系の優等生でアマチュア無線の話ばかりしてた記憶がある。
私には全く興味がない話でおぼえてるのは「ミツミパーツ」という会社の名前くらい。
NTTに就職したという話を聞いた時彼にぴったりの電波まみれの人生だと思いました。
高校の時Y君が私のクラスに来てニコニコと声をかけたのでいったい何かと思いました。
高校ではほとんど話をしたこともなかったと思います。
アマチュア無線のカードを作ってほしいと頼まれた。
無線で交信した海外の人たちとカードを交換するというんです。
私に頼む気になったのは少し前に私が全国展で賞を取ったからだろうと思いました。
私の絵に何の関心もなかったのはたしかです。
アマチュア無線カードのデザインとして漫画風の雷神図を思いついた。
こんな感じ。
ぱっとできたんですが、イヤ待てよと思った。
Y君は非常にまじめな人である。
私が賞を取ったということで私が絵が上手と思ってるだけである。
これを見せたらかっくんとなるであろう。
ここはS君にまかせよう。
S君ならだれが見ても納得のおしゃれでカッコいいカードを作ってくれるはず。
で、Y君にそう言ってS君も「よっしゃ!」と引き受けてくれた。
出来上がったのを見て私がかっくんとなった。
こんな感じ。(S君、ちがってたらごめん)
う~ん、と思ったけどY君に渡した。
どんな反応だったかまったくおぼえてません。
私の雷神図とちがってわけのわからない分受け入れやすかったのではなかろうか。