家内が、子供のころ「かまくら」(雪の家)にあこがれてたというのを聞いて私もそうだったと思いだしました。
ひょっとすると私の最大の夢だったと言っていいかもしれません。
子供心に「かなえられることはない」と思ってたしかなえられることはなかった。
そんな話をしてたら息子のお嫁さんがやって来た。
豪雪地帯新潟十日町の出身です。
ひょっとすると「かまくら」体験があるのじゃないか。
ありました。
毎年「かまくら遊び」をしてたそうです。
家内と声をそろえて「すばらしい!うらやましい!」と言ったら、「いえ、べつに・・・そんな・・・」とのことであった。
毎年のことでとくにうれしいとか楽しいとかいうもんじゃなかったそうです。
たしかに、雪は毎年イヤになるほど降るし捨てるほどというか捨てきれないほど積もる。
わざわざかまくらなんか作らなくても家自体がかまくらみたいなもんですからね。
「かまくら」がそれほどうれしもんじゃなかったと聞いてほっとするようなさびしいような複雑な気分であった。