若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

踊りおどるなら

今日は小学校での会議。

校長、教頭と保護者代表、地域代表がしっかり話し合いなさいという文部省のお役人の考えそうなことです。

奈良は古い地域と新興住宅地が入り混じってます。

どこでも入り混じってると思いますが奈良の古い地域は「日本書紀にも出てまいりますが」ということでなかなかややこしい。

その古い地域代表で謹厳実直を絵にかいたようなAさんが「皆様にご紹介したい」とA3の紙を配りだした。

なにかと思ったらこの古い地域をたたえる盆踊りの音頭。

十年ほど前、この会議のメンバーで元校長でこれまた謹厳実直を絵にかいたようなBさんが図書館にこもって資料を集めて日本書紀の時代から続くこの地域をたたえる音頭を作詞した。

A3の紙にびっしり長大な歌詞で、なにせ大和朝廷の穀倉として栄えた日本書紀の昔から近鉄電車開通による発展までコマゴマとうたってあるので1時間は踊れるんじゃないかと思います。

ちゃんと「ヨイトヨイヤマカドッコイセノセ」とか囃子ことばも入ってる。

謹厳実直なBさんが書いたと思うと楽しい。

地域の盆踊りで踊ってるそうです。

「振り付けはAさんですか」とふざけて言ったらAさんはまじめな顔で「いや、振り付けは私ではありません」と返されてかっくんとなった。

 

会議で配られた資料には「当校のめざすところ」というのがあって「教職員のめざし」もいろいろ書いてあった。

働き方改革も入れた方がいいんじゃないですか」と言ったら校長先生は「ありがとうございます」と言った。

誰も言ってくれないんですね。

 

音頭の作詞者のBさんが「先生が足りない学校があると報道されましたがこちらではどうでしょう」と聞いたら校長先生が「足りなかったが新学期早々に採用できた」と答えたのには驚きました。

「とんでもない話じゃないですか。誰が悪いんですか」と校長をにらんだら先生は「い、いえ、誰が悪いというわけじゃなく」と焦ってた。

教員不足についていろいろ話してたらある地域の代表が手をあげた。

「え~、ウチの自治会は今年創立40年を迎えまして11月にその記念イベントを・・」

あのね~。

「コロナの第7波が懸念される中どうしたものか皆様のご意見を・・・」

あのね~。

以前もこの地域の代表がいつのまにか自治会活動の苦労話をはじめることがあって、「自治会悩みの相談室じゃないですよ」とたしなめたことがある。

記念事業で頭がいっぱいなのはわかりますが。

いつまでも続くのでたまりかねた校長先生が「ここでは自治会のお話は・・・」と打ち切った。

教員の働き方改革、たいへんである。