朝バス停でさゆりちゃん(仮名)といっしょになりました。
息子の小学校中学校の友達で、小学3年生まではしょっちゅううちに来てた。
4年生になってしばらくするとぴたっと来なくなった。
道で会ったとき「最近来ないね」と言ったら「うわさになってるから」と言いました。
バス停で知り合いといっしょになることはめったにないんですが、さゆりちゃんとはよくいっしょになる。
彼女が高校で電車通学しだしたころからです。
文芸部に入って小説を書いてると言ってた。
あっさりしたかわいい娘さんです。
ウチの息子が結婚する前、バス停で会った時は「彼女さんと歩いてるとこ見ましたよ」と言ってた。
いわゆる「就職」はしなかったみたいで、会うたびに仕事が変わってた。
速読教室とかテニスクラブとか春日大社とか、「楽しくお勤めしてます」という感じでした。
今何をしてるのか聞いたら、先日まで朱雀門でどうのこうの、今は在宅で楽天とかアマゾンがどうのこうのと言ってた。
よくわからん話であった。
在宅勤務とは優雅なもんやねと言ったら、母のことがあるんで、と言った。
思い出した。
何年か前、お母さんが認知症で大変だと言ってた。
子供のころと変わらない風貌のさゆりちゃんの在宅勤務にしみじみしてしまった。