若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

落馬体験

乗馬を始めて15年、落馬経験はありません。

何度か見たことはある。

 

始めて間もないころ、レッスンがすんで2階の食堂から奥の馬場の障害クラスのレッスンを見てた。

走ってきた馬が障害の前で急停止して乗ってた人が宙返りして落馬。

担架で運ばれた。

次の週その話をTさんにした。

Tさんは私よりいくつか下の女性で、乗馬歴30年、カウボーイハットにウエスタンブーツという西部劇に出てくる女ガンマンという感じの人で1メートル以上の障害を飛んでると言ってた。

 

「先週派手な落馬を見ました。宙返りして落ちて担架で運ばれた人がいました」

「・・・それ、私よ」

 

それ以外は落馬と言っても中高年特有のずり落ちです。

ちょっとバランスを崩したなと思ったら立て直せないままずるずる落ちる。

若い人にはないパターンの落馬です。

 

一番不思議な落馬は私と同年配の男性Mさん。

威勢のいい人で夏はアロハシャツで乗ってた。

みなさん「ハデなシャツ」というんですが私はそうは思わなかった。

「ガラの悪いシャツ」と思ってた。

いや、本当は「ハデなシャツ」なのにMさんが着るから「ガラの悪いシャツ」に見えただけかもしれない。

 

そのMさんが乗ってるのを見てたら馬がコースをはずれた。

Mさんのことだから「なんじゃおりゃ~!」と強引に修正すると思ったら、なすすべもなくという感じでどんどんはずれて行った。

あらら、と思ってたらMさんは「もうあかん~」と情けない声を出して馬から落ちた。

どう見てもMさんが自発的に落ちたというか自主的に落ちたというか志願して落ちたというかボランティアで落ちたというかそんな感じであった。

いっしょに見てた女性も「なんで落ちはったんですかねえ」と首をひねる不思議な落馬であった。

 

何度も落馬を経験してる人もいます。

私よりちょっと経験の浅い女性Fさんは「わたし、落馬の女王よ」と不敵な笑みを浮かべてます。

 

ユーチューブにイギリスの素人乗馬イベントの動画がたくさん出てます。

広大な農地と思えるなだらかな起伏のある草地を柵などを飛び越えながら2、30キロ走る。

老若男女数十人から百人程度が集団で走る。

壮観です。

主催者のページで読むと「高さ80センチの障害を飛べることが望ましいが、自信のない人には障害のないコースも用意してありますので奮ってご参加くださ」とのことです。

イギリスの各地で行われてるようですが、「地主ジョンソン夫妻のご好意により」とか書いてあるから大地主さんが協力してるようです。

 

参加者が自分のヘルメットにビデオカメラをつけて走った動画を公開してる。

走ってる気分になれて楽しい。

 

何本も見てたら、障害を飛んだところで画像がぐちゃぐちゃになった。

どうしたのかと思ったら誰も乗ってない馬が走って行くのが写った。

はは~ん、撮影してた人が落馬したのか。

 

また別の動画を見てたらまた障害を飛んだところで画面がぐちゃぐちゃになって誰も乗ってない馬が走って行く画面になった。

 

どちらも見てた人があわてず騒がず歩いてくる姿が移ってたからふつうのことなんですね。

ヘルメットカメラのおかげで2度も落馬体験できました。(^^)/