若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

どうした、正代!?

大相撲春場所四日目、大関から前頭筆頭まで一気に転がり落ちた正代が三勝一敗の成績です。

今場所の正代に期待してた人はいないと思います。

まだ四日目ですが、どうした正代!と言いたくなる。

 

きのう大関貴景勝に負けたとはいえ先場所までのようなへなへなの負け方じゃなかった。勝った相撲はすべて荒々しい。

 

どうした、正代!

 

正代に注目したのは何年前か、誰に勝った時かも忘れましたが、花道をうれしそうにスキップして帰ったのが強く印象に残った。

花道をスキップなんて大相撲史上初ですよ。

殊勲賞でなくても敢闘賞くらいは無理でも技能賞もちょっと苦しいかもしれんがモンドセレクション金賞くらいの値打ちはあると思います。

 

すごい力士もいるもんだと思ってたらあっという間に大関になった。

正代て強かったんだ、と思ったのもつかの間、大関になってからが厳しかった。

大関になったら次は綱とりですが正代の場合は綱渡りになっちゃった。

いつ落ちるかとハラハラし通し。

前から闘志むき出しとかやる気を感じさせるタイプの力士じゃなかったけどやる気を感じさせない力士になった。

 

「またダメだろう」という気配を漂わせて土俵に上がるので客席も「またダメだろう」という雰囲気になって、両者の「またダメだろう」がシンクロナイズというか相乗効果というか土俵に暗雲がたれこめた感じになる。

 

「またダメだろう」という勢いで立ち上がるのであっさり負けることが多かった。

たまに相手が「またダメだろう」という勢いに押されて土俵際まで下がることがあっても正代のほうが「またダメだろう」という感じで相手が何もしていないのに土俵を出てしまうこともあった。

 

NHKのアナウンサーが「う~ん・・・決まり手は・・・何もしなかったように見えるんですが・・・」と悩むんですが、そういうときの場内放送は「ただ今の決まり手は『またダメだろう』、『またダメだろう』で正代の負け」

 

そんな正代を私たち夫婦は応援してきました。

なんの因果で。

 

で、初日に正代が荒々しく勝ったとき私はソファからすべり落ちたけど家内は泣きましたよ。

今日荒々しく勝ったのを見て二人で渋く笑いました。

 

明日以降どうなろうと誰も正代にプレッシャーをかけてはならぬ。