若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

充実満足

充実感とか満足感というのはなかなか味わえるもんじゃないです。

 

てっちゃんを見に行ったら幼稚園年長さんのみいちゃんが「ハイ」と画用紙を差し出した。

見ると、先日の幼稚園の運動会でみいちゃんが組体操してるところを描いてあった。

二人の子が四つんばいになってみいちゃんがその上に立って両手をひろげてる。

「四つんばい」が上手に描けてました。

「みいちゃん、上手に描いたねえ。幼稚園で描いたの?」

「ちがうよ。おばあちゃんが『みいちゃんが組体操したとこ描いてね』って言ってたじゃない」

 

そ、そうだったかなあ。

帰ってから家内に聞いたら「そうだったかなあ」と頼りない返事です。

 

昼からまた行ったので「おばあちゃん喜んでたよ。上手に描いたってびっくりしてたよ。部屋に飾ってあるよ」と言ったらみいちゃんは何も言わずに静かにうなずいた。

何も言わないけど満足そうであった。

それも「パッと満足!」という感じじゃない。

満足感がみいちゃんの顔にじわじわと現われてくるのがはっきり見えました。

充実感というか充足感というか高揚感というか、私が久しく味わったことがないものがみいちゃんの顔ににじみ出るというかあふれ出るというかあふれ出るのをおさえようとしてもおさえきれないというか、見ていてたじたじとなったのであった。

落馬落水

馬からばっしゃ~んと水に落ちるという意味のつもりです。

 

ユーチューブでイギリスの素人乗馬を見てます。

荒野を集団で走る。

「荒野」としか思えないんですが何百メートルか走ると柵があるから農地か牧草地なんでしょう。

柵を飛び越えてエンエンと走る。

日本語で言えば「クロスカントリー」かな。

いや、日本語じゃないか。

とにかくクロスカントリー

 

老若男女集団大疾走なんで危ないのではなかろうかと思ってたらやっぱり落馬があります。

落ちても見てる人が平気なのに驚きました。

骨折、脳震盪くらいはあると思うんですが。

ヨーロッパは「馬文化」と言いますが「馬文化」が根付いてるということは「落馬文化」も根付いてるんだと感心した。

 

感心するのは早かった。

落馬だけじゃなかった。

落水があった。

クロスカントリーですから柵だけじゃなくて川も飛び越えるんです。

馬が飛び越えられるくらいの川。

そこをねらってビデオ撮影してる人がいるんです。

落水を期待してとは言わんけど予期して待ち構えてることはまちがいない。

 

走ってきて飛ぶんじゃなくて歩いてきて飛ぶんですが嫌がる馬もいます。

それを「ウリャア!」とか言って飛ばせる。

で、馬が飛び損なって落水する。

小川ながらもかなりの水量かなりの勢いで流れてる川におじさんが落ちた時も見てる人はあわてず騒がずです。

何メートルか流されてずぶぬれになったおじさんが立ち上がっても手を差し伸べる人もない。

これは見てる人が冷たいというより尊厳とか何とかいうややこしい問題なのかもしれない。

中学生くらいの男の子が落ちた時は見てた人が手を貸してましたから。

 

クロスカントリーには落馬も落水もあり。

それはわかりました。

それはわかるけど季節がねえ。

服装から見て晩秋から初冬ですよ。

どの動画を見てもどんより曇って地面はびちょびちょ風びゅうびゅう。

そんな中、川に落ちてずぶ濡れでも落ちた方も見てる方もあわてず騒がず。

 

乗馬文化、かなりハードです。

 

 

再現ビデオ

きのう神戸から次女が来ました。

はなちゃんもことちゃんも連れずに単身です。

 

歯を抜きに来たんです。

なぜ神戸から奈良まで歯を抜きに?

神戸の歯科医院で奥歯を抜くことになったんですがウチの近所に住む長女(ゆうちゃん、あきらくんのママ)が奈良で抜くよう強くすすめたんです。

何年か前長女が奥歯を抜いたんですが最初の先生がてこずって抜きそこなったのを「抜歯名人」の先生が実にあっさり簡単に抜いてくれた。

ぜひその先生に抜いてもらえと強くすすめた。

 

あっという間に終わったそうです。

 

久しぶりにウチに来ました。

次女の「近況報告」は筋金入りというか年季が入ってるというか立派なもんです。

 

幼稚園小学校中学校高校大学会社、行く先々のことを詳細にリアルに報告してくれるので手に取るようにわかる。

再現ビデオを見てるようなもんです。

 

小学校の砂場で森口さんという子に意地悪されたと言って私たちをすわらせて紙人形で再現してくれたこともありました。

「お楽しみ家族劇場」

今回は「育友会ネタ」を声帯模写付きで2時間たっぷり楽しませてもらいました。

はなちゃんの学校の育友会の実態がだいたいわかりました。

ウチの次女が現われたら、皆様、注意してくださいね。

ウチに筒抜けの丸わかりですよ。

声帯模写、演技力共に一流なんで臨場感あるんです。

 

落馬体験

乗馬を始めて15年、落馬経験はありません。

何度か見たことはある。

 

始めて間もないころ、レッスンがすんで2階の食堂から奥の馬場の障害クラスのレッスンを見てた。

走ってきた馬が障害の前で急停止して乗ってた人が宙返りして落馬。

担架で運ばれた。

次の週その話をTさんにした。

Tさんは私よりいくつか下の女性で、乗馬歴30年、カウボーイハットにウエスタンブーツという西部劇に出てくる女ガンマンという感じの人で1メートル以上の障害を飛んでると言ってた。

 

「先週派手な落馬を見ました。宙返りして落ちて担架で運ばれた人がいました」

「・・・それ、私よ」

 

それ以外は落馬と言っても中高年特有のずり落ちです。

ちょっとバランスを崩したなと思ったら立て直せないままずるずる落ちる。

若い人にはないパターンの落馬です。

 

一番不思議な落馬は私と同年配の男性Mさん。

威勢のいい人で夏はアロハシャツで乗ってた。

みなさん「ハデなシャツ」というんですが私はそうは思わなかった。

「ガラの悪いシャツ」と思ってた。

いや、本当は「ハデなシャツ」なのにMさんが着るから「ガラの悪いシャツ」に見えただけかもしれない。

 

そのMさんが乗ってるのを見てたら馬がコースをはずれた。

Mさんのことだから「なんじゃおりゃ~!」と強引に修正すると思ったら、なすすべもなくという感じでどんどんはずれて行った。

あらら、と思ってたらMさんは「もうあかん~」と情けない声を出して馬から落ちた。

どう見てもMさんが自発的に落ちたというか自主的に落ちたというか志願して落ちたというかボランティアで落ちたというかそんな感じであった。

いっしょに見てた女性も「なんで落ちはったんですかねえ」と首をひねる不思議な落馬であった。

 

何度も落馬を経験してる人もいます。

私よりちょっと経験の浅い女性Fさんは「わたし、落馬の女王よ」と不敵な笑みを浮かべてます。

 

ユーチューブにイギリスの素人乗馬イベントの動画がたくさん出てます。

広大な農地と思えるなだらかな起伏のある草地を柵などを飛び越えながら2、30キロ走る。

老若男女数十人から百人程度が集団で走る。

壮観です。

主催者のページで読むと「高さ80センチの障害を飛べることが望ましいが、自信のない人には障害のないコースも用意してありますので奮ってご参加くださ」とのことです。

イギリスの各地で行われてるようですが、「地主ジョンソン夫妻のご好意により」とか書いてあるから大地主さんが協力してるようです。

 

参加者が自分のヘルメットにビデオカメラをつけて走った動画を公開してる。

走ってる気分になれて楽しい。

 

何本も見てたら、障害を飛んだところで画像がぐちゃぐちゃになった。

どうしたのかと思ったら誰も乗ってない馬が走って行くのが写った。

はは~ん、撮影してた人が落馬したのか。

 

また別の動画を見てたらまた障害を飛んだところで画面がぐちゃぐちゃになって誰も乗ってない馬が走って行く画面になった。

 

どちらも見てた人があわてず騒がず歩いてくる姿が移ってたからふつうのことなんですね。

ヘルメットカメラのおかげで2度も落馬体験できました。(^^)/

 

 

 

 

柿とみかん

スーパーに行きました。

我が家は生協の宅配を利用してるんですが、奈良市民生協の受注システムがサイバー攻撃されて業務停止ということになってしまった。

10月9日から11月18日までというんですから長いです。

あまり大きく報道されないけど被害者数と期間の長さで言うと史上最悪のサイバー攻撃被害ではないでしょうか。

 

で、スーパーにみかんを買いに行った。

最近困るのは何でもかんでも種類が多すぎること。

昔みたいに「みかんを買う」という単純なことができない。

各種みかんから選ばなければならない。

 

で、選んでました。

どれにしようか迷ってたら向こうの棚にに柿が見えた。

お!柿だ!

柿、好きなんです。

ただし「種無し柿」だけ。

柿と言えば「平種無し柿」。

それ以外は柿じゃない。

 

柿もいろいろある。

見えたのは富有柿だった。

ほかに「なんとか柿」(名前忘れました)

う~ん、種無し柿はないのか。

がっくりと肩を落としたんですが、ありました!

 

わ~い!あったあった!

喜んで平種無し柿をかごに入れてみかんを買うのを忘れてしまった。(-_-;)

 

 

自分史

高校美術部の後輩の女性から個展の「図録」が送られてきた。

作品写真だけじゃなくていろいろ書いてある。

自分の仕事のこととか「家」とか「嫁」とか。

「嫁に自己主張はいらない」と言われたというのには大変だったんだなあとびっくりしました。

「自分史」を書いたほうがおもしろいんじゃないかと思いました。

 

私の友人たちは「自分史」を書いてないようです。

大学美術部でいっしょだった女性から送られてきたのは「自分史」じゃなくて「介護史」。

山形出身の一人娘が東京で家庭を持って親の介護に通った話。

 

印象に残ってるのは、山形から東京に帰るのに駅までおとうさんが荷物を自転車に積んで運んでくれた。

列車の時間が気になるのにおとうさんの足が遅いので腹が立った。

 

せっかく苦労話を本にしたのにおぼえてるのがこれだけでは気の毒だと思いますが私の不徳の致すところか彼女の不徳の致すところか迷うところである。

 

身近では家内の父と伯父が「自分史」を本にしてます。

伯父は話はものすごく面白い人なのに文章はぜんぜん面白くないのが不思議であった。

 

家内の父が自分史らしきものを書き始めたと聞いてワープロで打ってあげましょうと申し出た。

原稿をもらって驚いた。

主語と述語が一致しないなどわけのわからん文章が多かった。

一流企業の管理職を務めた人がこういう文章を書くんだと感動した。

始めのうちはいちいち質問して訂正したけどあんまり多いのでそのうち勝手に訂正するようになった。

かなりの変更にも父が気づかないのがおかしかった。

そのうち調子に乗って私流におもしろおかしく書き直すようになった。

 

それを父が会社の社内報に投稿した。

読んだ人に「あれはあんたの文章じゃないな」と言われたと笑ってました。

 

私がワープロで打ったのをコピーしてホチキス止めの冊子にしたんですがそれでは物足らなかったようで、その後もいろいろ書きたして本にした。

私が編集すればもうちょっとなんとかなったと思いました。

 

たとえば、在職中になくなった同僚たちのことを書いた「惜別」という章がある。

病気で亡くなった人もあるし事故で亡くなった人もある。

 

「こうして書いていても、元気に仕事に励んでいた〇〇君の笑顔が思い出されて涙を禁じ得ない。

私の趣味の競馬であるが、馬券の購入は『競馬エイト』の予想を参考に・・・」

 

なんで突然「惜別」が「競馬」になるの?

 

いろんな人の「自分史」を読みましたが家内の父のが一番記憶に残ってます。

 

 

 

 

 

ふれあい

この住宅地にビルがあります。

4階建ての小さなビルで1階が銀行の出張所、上には学習塾や歯科医院など。

持ち主はウチの自治会の方です。

 

2年前、銀行の出張所がなくなった。

人様のふところの心配をする必要はないけど痛手ですよ。

後に何が入るのか皆さん注目してた。

1年前にやっと動きがあった。

銀行が使ってたビルの前の駐車場の工事が始まった。

始まったと思ったら止まった。

しばらくしてまた始まったと思ったらまた止まった。

どうなっとるのか皆さん不思議に思ってた。

 

不思議に思ってたらまた工事が再開。

今度は内装工事も始まったのでいよいよ決まったんだと思いました。

 

「犬を連れて入れる喫茶店らしい」というもっともらしいうわさが流れた。

このあたりに犬の散髪屋さんが3軒あるんです。

犬同伴の喫茶店も流行るかもしれない。

 

いかにも喫茶店らしい外見になってきて、店内の照明器具もそれらしい感じだと思ってたらチラシが入った。

 

「9月28日オープン。ひと、まち、ふれあい」

 

しろうとくさいわけのわからんチラシであった。

う~ん、社会福祉協議会かなあ・・・?

 

オープン後に前を通っても看板もない。

メニューもなければ営業案内もない。

入り口のガラスにA4の紙が何枚か張ってあって「ひと、まち、ふれあい」と書いてあるだけです。

ぼったくりバーとは思わんけど、入るにはちょっと勇気がいるんじゃないでしょうか。

 

今日近所のお店の人に聞きました。

 

「あそこは何なんですか?

「う~ん・・・よく聞かれるんですけど、説明しにくいです」

 

持ち主が亡くなって息子さんが後を継いだ。

その方が「ふれあいの場」としてオープンしたのだそうです。

100円で缶入りのお茶が飲めるらしい。

犬を洗う場所もあるらしい。

 

商売ではない。

いいことのように思います。

この方もウチの自治会の会員ですが顔を合わせたことはありません。

自治会主催の年に一度の「ふれあい活動」にも参加したことはない。

 

ナゾである。