「蛙飛び」というのは誰でも知ってると思う。
「蛙笑い」を知ってる人はあまりないでしょう。
四月になると、朝の電車の乗客の顔ぶれが多少変わります。
私が初めて「それ」を聞いたのは、四月になってすぐの朝の電車内です。
乗客が持ち込んだ蛙の鳴き声だと思いました。
それも、「ガマ蛙」「食用蛙」「牛蛙」の類です。
文字で書き表すとすると、「あ」に濁点でしょうか。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
蛙はちゃんとかごに入れてあるのだろうかと思って声の方を見ました。
蛙ではなかった。
女子高生が二人でおしゃべりしているのでした。
「ほんまにもーおかしかったわー」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
別に、蛙のような子ではないのですが、「蛙笑い」です。
こういうのは、はじめは違和感を感じますが、だんだん慣れてきて、そのうちクセになるものです。
いまや、私にとって、朝の電車になくてはならない「笑い声」になってしまいました。
新聞の、本の広告。
「焚き火大全」
どんな本か?
「焚き火の歴史、焚き火の種類、焚き火の仕方など、焚き火の全てがわかる本」だそうです。