若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

私は20歳ほど若く見える

電車で、サラリーマン風の二人が話してる。
会社の○○さんという人が、とても若く見えるという話であった。
とても56歳には見えないと言う。

私も56歳であるが、若く見られますよ。

去年のことです。
ヤマハのボーカル科の青年、A君と話をしていた。
彼は、25、6かな。
A君が私に質問した。

「若草さんはいくつなんですか?」
「いくつぐらいに見える?」
「う〜ん・・・35、6ですか?」

私は驚きもしなかったし、笑う気にもならなかった。
なるほどね、と思った。
A君らしいな、と思った

以前、A君といっしょにライブハウスに行った事がある。
地下鉄の駅から地上に出ると、御堂筋を右翼の街宣車が何台も連なって、のろのろと進んでいた。大音量で軍歌を鳴らし、何かわめきながらパレード中であった。
12月23日、天皇誕生日なのであった。

それを見てA君は目を丸くした。
「うっわ〜!すごいな〜!」
うれしそうであった。
街宣車の行列にしばし見とれてから、私に言った。

「すごいですね〜。ここ、いつもこんなんですか?」
絶句!
「おまえはアホか!今日は天皇誕生日やろ!右翼のパレードや!」
天皇誕生日?・・・・天皇誕生日・・・」
A君は、遠くを眺めるような目つきになった。
「・・・ということは・・・・妹の誕生日や!」

そして、私を見て言った。
「妹に、おめでとうメール入れてよろしい?」
「勝手に入れたらええがな!」

こんなA君に、私は35、6に見られているのであった。